サーバベンダが小ネタバトル!「こんなとこまでこだわってます」。第2回 DCな人の夕べ
データセンター関係者の集い「DCな人の夕べ」の第二回が、先週の火曜日9月4日に原宿のセコムホールで開催されました。
場所柄、セコムさんからスクリーン脇をきっちりガードマンが守るセッションがあり、最後のセッションでは富士通、NEC、デルの主要サーバベンダによる小ネタバトルが開催。それぞれのベンダが自慢の小ネタを披露しあいました。その模様を紹介しましょう。
パネリストは写真左から、デル マーケティング統括本部 サーバ・ストレージ・ネットワーク マーケティング本部 サーバブランドマネージャ 木村一仁氏、富士通 統合商品戦略本部 商品戦略統括部 シニアディレクター 藤巻秀明氏、NEC プラットフォーム販売本部 市場開拓グループ 主任 長澤綾香氏。司会は、さくらインターネット 田中邦裕社長。
富士通「短い電源ケーブルあります」
ふだんはあまりお話ししない、でもこだわっているところについてお話ししようと思います。
この電源ケーブルは、きれいに配線できるということでお客様から評判です。
50cm、1m、1.5m、そして標準の3mと4種類用意していて、しかも1000円ともお安い! こんなに安いのは弊社だけではないかと思います。(追記9/11:価格が1000円ではなく、差額が1000円でしたので修正しました)
田中 実は当社でも短い電源ケーブルを作ったことがあって、1万本くらい作ると安くなるということで作ったのですが、余っちゃって(笑)。この在庫がはければ発注したいと思います。ちなみに標準品対応ですか?
富士通 この4種類からいずれかをお選びいただくことになります。
田中 それはいいですね。うちは標準の1.5mケーブルを捨てていたので。
デル「15m先からで見えるLED」
小ネタということで、デルの「LED付き高効率“ユニバーサル”電源ユニット」を紹介します。これはホットプラグ対応で、LEDは稼働時はグリーンに光りますが障害時にはオレンジに点滅して、これが15m先からでも見えるという優れものです。
それから温度が45度までいけます。実際にeBayさんが、アリゾナのフェニックスに外気冷却のデータセンターを作って、外気温が最大で48度になるそうですが、Hot-Water Coolingで動いています。
NEC「職人がベストに組み合わせるラックレール」
NECはラックレールのこだわりポイントを紹介します。これは最新の2012年春モデルのレールになります(笑)。
世界最薄5mm。つまりこれは、ラックのマウントレールの内側からサーバまでの距離が両端5mmずつで設置できると。その分サーバが大きくできて、いろいろつめても冷却もばっちりできます。
レールはどれも同じ形なのですが左右が決まっていて、工場で職人がベストな組み合わせになるようにチェックして出荷しています。なのでどのレールも形は一緒ですが、決まったペアでぜひ組み込んでほしいです。そうするとよりスイスイいくようになります。
そのほかワンタッチ取り付けの工夫が満載です。サーバのレールというのは、いかに搭載時間を短くできるかという歴史でもあります。実際に計ってみると、2005年モデルではサーバの取り付けに5分20秒かかるのに対し、最新モデルでは1分57秒です。
これは、1ラックにサーバ30台として1時間でたぶん設置が終了します。データセンターの作業短縮に大きく貢献します。
田中 このレールなにがすごいって、べたべたしてない。油を使ってないんですね。556がいらなくてスルスルスライドして使いやすいのがいいですね。
各社最後のアピール
田中 各社さん、最後にもういちどアピールをお願いします。
富士通 あらためて50cmの短い電源ケーブル、興味あればぜひよろしくおねがいします。
NEC 秋葉原の「クラサバ市場」というショールームにおもしろいものがたくさんあるので、いつはちゃん(デジタル店員)もいますので、ぜひお越しください。
デル 一時期デルがサポートを中国に移したことがあって物議をかもしましたが、サーバなどエンタープライズ向けのサポートは宮崎で一生懸命やっているので、ぜひよろしくおねがいします。
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