Windows Phone 7はInternet Explorer 9搭載。Silverlight 5β、Kinect for Windows SDKβが公開へ。MIX11
マイクロソフトがラスベガスで開催中のデベロッパー向けイベント「MIX11」。2日目の基調講演では、Windows Phone 7の次のアップデートとなるコードネーム「Mango」の話題が中心でした。Silverlight 5βの公開、Kinect for Windows SDKβの公開も発表されています。
Windows Phone 7にIE9を搭載する
同社バイスプレジデントのJoe Belfior氏。
Windows Phone 7の次のアップデート「Mango」は、今年の秋に予定している。プラットフォームとして新しい機能を追加し、よりよいアプリケーションの開発が可能だ。

16の言語に対応しており、デベロッパーのビジネスチャンスが広がっている。


Mangoでは、Windows Phoneアプリケーションのマーケットプレイスで、スクロールしなくてもすぐにアプリケーションを探せる。「Search Extras」で検索が強化された。検索結果から関連するアプリケーションを呼び出せる。

Internet Explorer 9も搭載される。PC上のInternet Explorer 9と同じマークアップがWindows Phone 7のInternet Explorer 9でも利用可能だ。もちろんスマートフォンはPCよりもメモリが小さいなどの制約はあるが、同じHTML5コードが動作するのはデベロッパーにとって大きなメリットのはずだ。

ハードウェアアクセラレーションによるスピードをほかのスマートフォンと比べてみよう。 左にiPhone、右にNexes Sを並べた。いちばん速くレンダリングを終えたのはWindows Phoneだ。

さらにMangoではローカルのSQL Database、Socket、コンタクトやスケジュールのデータベースにもアプリケーションからアクセス可能になった。カメラ、コンパス、ジャイロのAPIも組み込まれる。
Skypeともパートナーシップを結び、秋にはアプリケーションが登場するだろう。

モーションセンサーも利用可能になる。これでARアプリもできる。

マルチタスクも実現、バッテリー消費やパフォーマンスをBackground Managerが管理しつつアプリケーションの高速切り替えに対応する。
ガベージコレクションも改良し、メモリの利用も最適化して動作速度も向上。同じアプリでもメモリ消費量が減る。しかしMangoではコード互換を実現しており、ソースコードの変更は不要だ。

これらに対応したWindows Phone Developer Toolsは5月にリリースを予定している。
Silverlight 5β、Kinect for Windows SDKβを公開
昨年の12月に発表した「Silverlight 5」は、プレミアムなメディア体験を提供するソフトウェアだ。
ハードウェアデコードによる高性能なメディア再生能力で、ローエンドなマシンでも動画をスムーズに再生でき、ピッチコレクション、スロー/スピード再生などのトリックプレイも行える。

このSilverlight 5 Betaを今日から公開する。また、Visual Studio Tools、Expression Blendのプレビュー版も公開する。そして年内にSilverlight 5をリリース予定だ。

続いて、「Kinect for Windows SDK」もこの春に公開予定だ。Visual Basic、C#、C++で開発できる。

例えばVisual Studioで、ジェスチャーを使って画面に色を塗るデモが簡単に作れる。

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