Windows 8のシステム要件は、Windows 7と同等かそれ以下
マイクロソフトは、ロサンゼルスで開催中のWorldwide Partner Coferenceで、来年に発売予定とされているWindows 8のデモンストレーションを行いました。
デモンストレーションの内容はすでに公開されているものと同様で、特に新しい内容はありませんでしたが、同社Windows and Windows Live Divisionのタミ・レーラー(Tami Reller)氏はWindows 8のシステム要件について、以下の図を示しつつ「Windows 7と同じ、もしくはそれ以下になる」と説明しています。
性能の向上こそ進化だ、という時代の終わり
この図を見ると、これまで一貫して右肩上がりで上昇してきたWindowsのシステム要件が、Windows Vistaを頂点にして下がっている点が非常に印象的です。
性能の向上こそがパーソナルコンピュータの進化を支えてきた時代が終わり、それを前提としたOSの開発も終わったことを示しているかのようです。
もちろん、今後もハードウェアの性能向上が止まることはありません。しかしパーソナルコンピュータの進化は、タブレットのような新たなデバイスやタッチインターフェイスのような新たなユーザーインターフェイスの活用、HTML5のような標準への対応、クラウドとの連係といった、ハードウェア性能の向上以外の要素に支えられるようになったのだと、Windows 8は示しているように思います。
そしてこの流れを作ったのはマイクロソフトでもインテルでもなく(両者はむしろフォロワーであり)、アップルやグーグルやFacebookや、そのほか多くのベンダやコミュニティなどであった点にも、大きな時代の転換点を感じます。
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