[速報]Windows 7より軽くなったWindows 8、タッチUIなど詳細をマイクロソフトが初披露。BUILD 2011
マイクロソフトは9月13日(日本時間9月14日早朝)、開発者向けのイベント「BUILDカンファレンス」を開催、開発コード名「Windows 8」の詳細を初めて明らかにしました。
Windows 8は、Windows 7が動作するすべてのPCで動作し、しかも使用メモリやプロセス数が減少。Metroスタイルと呼ばれるシンプルでタッチ主導のユーザーインターフェイスを備え、アプリケーション間の連携も柔軟になるなどの特徴が紹介されました。
また、Windows 8のデベロッパープレビューが「 Windows Dev Center」で、日本時間で本日正午より公開され、ダウンロード可能になる予定と発表されました。
基調講演の模様を紹介しましょう。
タッチインターフェイスはすべてのPCで使われるようになる
Windows and Windows Live Divisionプレジデント、スティーブン・シノフスキー氏。
今日はWindows 8について多くのことを紹介しよう。
コンピューティングの世界が変わろうとしている。新しいフォームファクターやユーザーインタラクションは、PCの新しい使い方や場面を作り出した。
タッチインターフェイスは、コンピュータとユーザーとのインタラクション(対話)の大部分を占めるようになる。タッチインターフェイスは小さな画面のデバイスだけでなく、デスクトップマシンでもノートブックでも、すべてのタイプのPCできっと使われるようになる。
この基調講演では次の4つを紹介する。Windows 8の体験、Metroスタイルに対応したアプリケーションの開発、ハードウェアプラットフォーム、Windows Liveのクラウドサービスだ。
Windows 7より軽くなったWindows 8
Windows 7が動作するマシンすべてで、Windows 8は動作する。これは数年前のレノボのネットブック。ATOMプロセッサ、1GBメモリだが、これでもWindows 8は動作する。
左がWindows 7を動作させた状態。CPUの利用率は5%、404MBのメモリを使用し、32のプロセスが動作している。
Windows 8では、これが1%のCPU利用率、281MBメモリ、29プロセスになっている。Windows 8のリソース消費はWindows 7よりも減少している(会場拍手)。
徹底して作り込まれたタッチベースのインターフェイス
Windows Experience担当、Julie Larson-Green氏登場。Windows 8の紹介。
ロックスクリーンには、受信メールやWifiなど必要な情報が表示されている。この画面を上にスワイプするとログイン画面に。
ログイン画面で、うちの娘の顔、レモネードをタッチ、横にスワイプするとログオンできる。これはピクチャーパスワード。
スタートスクリーンが表示された。各タイルはカレンダーやニュースリーダーなどのアプリケーションを示している。ここからアプリケーションを起動するだけでなく、タイルがガジェットになって情報を表示しており、アプリケーションの切り替えもできる。
横スクロールするだけでなく、全体を縮小して俯瞰できるし、順番を入れ替えることもできる。
タッチベースのニュースリーダー。
フル画面のヘッドライン形式でブログを表示してくれる。
ドック、Charmsで複数のアプリケーションを活用
ビデオ再生。画面右に「Charms」を呼び出し、ここからセッティングを呼び出す。
セッティングもタッチベースで変えるようになっている。
アプリケーションは「ドック」化して複数を画面上に出せる。ニュースリーダーとビデオを表示したところ。Metro対応のアプリケーションは、「ドック」ビューと「サイド」ビューの表示形式を備えている。
IEを枠なし(Chromeless)で表示し、タブ表示にしたところ(「Chromeless」という言葉に会場沸く)。
気に入ったWebページで、右側に「Charms」を表示。上から2番目の「Share」をクリックする。作業している画面のままでほかの機能を呼び出せるのが「Charms」。
すると、友人の一覧がでるので、ここでWebページを共有したい友人を選択。
セマンティックベースのクリップボードで友人とシェアできる。
ローカルからネットまでサーチ
検索もローカルからネットまで横断的に行える。キーワードに対してアプリの検索。
ファイルの検索。
Bingでネットの検索も統合されているし、検索結果が音楽ならそのまま再生できる。
Metroスタイルのユーザーインターフェイスで、Twitterのつぶやき検索も統合されている。
実は、ここでデモしたマシンはこの小さなARMプロセッサのタブレットマシンだった。このマシンでも十分にサクサク動くのだ。
基調講演は、次の記事「HTML5/JavaScriptでWindows 8対応アプリを作る「Visual Studio」「Expression Blend」登場。BUILD 2011」に続きます。
Build 2011関連記事
- [速報]Windows 7より軽くなったWindows 8、タッチUIなど詳細をマイクロソフトが初披露。BUILD 2011
- [速報]HTML5/JavaScriptでWindows 8対応アプリを作る「Visual Studio」「Expression Blend」登場。BUILD 2011
- [速報]Windows 8のハードウェアサポート機能、Hyper-V搭載。Windows LiveもタッチUIに。BUILD 2011
- マイクロソフト、Windows Server 8を披露。「Windows Azureから学んだ技術を投入」し、クラウドに最適化したOSに。BUILD 2011
- マイクロソフトとインテル、重なった基調講演で語られなかったこと
あわせて読みたい
[速報]HTML5/JavaScriptでWindows 8対応アプリを作る「Visual Studio」「Expression Blend」登場。BUILD 2011
≪前の記事
PostgreSQL 9.1正式版が公開。同期レプリケーション、高速なログなしテーブルなどの新機能