TwitterがJava標準化プロセスのJCPに参加表明
サービスのプラットフォームをRuby on RailsからJavaへ移行することを明らかにしているTwitterが、Javaへの関与をさらに深めようとしています。
同社は10月4日付けのEngineeringブログにて「Twitter, Open Source and the JVM」というエントリをポストし、Java標準化プロセスに関わる団体「Java Community Process」(JCP)と、Javaのオープンソース実装である「OpenJDK」への参加を表明しました。
その同じ日にサンフランシスコで開催中だったJavaOneの基調講演でも、同社Runtime Systemsのディレクター Rob Benson氏がステージに登場しJCPとOpenJDKへの参加を表明しています。
性能や計測の面でOpenJDKに貢献
ブログの中で同社はJavaVMが同社のインフラにとって非常に重要なものであるとして、OpenJDKでは性能と計測の部分で貢献したいと次のように書いています。
As part of the OpenJDK project, we plan to contribute in the areas of performance and metrics gathering around garbage collection in the JVM.
OpenJDKの一員として、私たちはJVMのガベージコレクションに関連する性能と計測の領域で貢献したいと計画しています。
Javaの開発に世界最大規模のスケーラビリティを経験するユーザーであるTwitterの視点が入るのは、今後クラウド対応を目指すJavaにとって技術的な面でも、そしてJavaがオラクルにコントロールされているのではないかという不安を払拭する面でも良いニュースではないでしょうか。
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