オープンソースソフトウェア一覧データベース、最新版をThe Linux Foundationが公開
Linuxの普及促進団体であるThe Linux Foudationは、主なオープンソースソフトウェアの一覧とその概要、実績などを検索できるデータベース「OSS Database」の最新版を公開しました。
このデータベースは、同団体内のSI企業が中心となって構成するワークグループ「SI Forum」が毎年更新しているもの。おもに日本国内のエンドユーザやSI企業向けに、安心して活用できるオープンソースソフトウェアを選別する目安となることを目的としており、対象となるのは市場で利用されている約400種類のソフトウェアです。
どんなデータベースなのか?
オープンソースソフトウェアのどのような情報を参照できるのか、例をみてみましょう。一覧をみると、かなりの数のソフトウェアがカバーされていることが分かります。ここから、ファイル関連のオープンソースソフトウェアである「DRBD」をクリックしてみます。
すると、そのソフトウェアに関する概要が表示されます。分散ストレージを実現できること、動作環境としてLinuxに対応していること、ライセンスはGPL v2であることなどが分かります。
導入実績もあるようですので、クリックしてみましょう。するとIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が運営しているオープンソース情報データベース「OSS iPedia」の事例情報にジャンプします。
カシオ計算機株式会社が2007年に導入期間3カ月でシステム構築を行った例が表示されました。利用者数が10000人の規模であることも分かります。
オープンソースソフトウェアはたくさん種類があって、どれがどんなソフトウェアで、実績はあるのかないのか、商用ソフトウェアなら提供ベンダに聞けばすぐ分かることでも、自分で調べなければなりません。そういうときに、このデータベースは役に立ってくれそうです。