国民固有の「共通番号」、名称を政府が募集中
現在、政府・与党が検討している「社会保障・税に関わる番号制度」では、国民全員が固有の番号(共通番号)を導入する方向で議論が進んでいます。
政府は24日、この共通番号の名称を募集すると発表しました。内閣官房のホームページの内容を引用します。
この共通番号は、行政機関ごとに保有している国民の情報が番号を通じて同一人の情報であることを確認するためのものであり、多くの諸外国で既に導入されている社会インフラと言えます。
このような共通番号の親しみやすい名称について、国民の皆様から募集いたします。
共通番号によるメリットとは
共通番号とICカードの導入で公共機関などでの情報の突き合わせが容易になり、次のようなメリットなどが生じると政府は説明しています。主なものを挙げます。
- 保険証機能の一元化
いままで介護保険証、健康保険証、年金手帳、住基カードなどに分かれていたものが、1枚のICカードにまとまる - 医療関連機関の情報共有
病院や診療所、介護事業者などのあいだで患者の情報共有が可能になり、適切なケアを実現しやすくなる - 所得の追跡
金融機関や年金機構、企業などからの情報を突き合わせることが容易になるため、確定申告時に領収書や支払調書、控除証明書などの添付が不要になる
そのほか申告、届け出などの手続きも軽減されているとしています。しかし、プライバシーへの懸念をどう払拭するか、民間利用をどうするのか、なにより共通番号を導入しただけで政府の効率化が進むわけではなく、政府そのものの縦割りを解決するにはどうすべきかなど、まだ議論すべき点は多くあります。
共通番号の名称は「共通番号」の名称応募フォームから応募することができます。