PC Worldによるアンチウィルスの最優秀製品は? 一方、「アンチウィルスは死んだ」とガートナーは言うが……
「爆発的に増え続けるコンピュータウィルスに対して、シグニチャ方式のマルウェア検出の効果は下がり続けている」と、ガートナーのアナリストNeil MacDonald氏はガートナーのブログにポストされた「Antivirus is Dead. Long Live Antivirus.」(アンチウィルスは死んだ、アンチウィルスよ永遠に)で書いています。
Does this mean we get rid of antivirus technology altogether? Not at all.
これはアンチウィルス技術そのものを不要なものにしてしまうのか? いやそうではない。
MacDonald氏の主張すなわちガートナーの主張は、シグニチャー形式だけでなく、ブラックリスト方式、ホワイトリスト方式、ふるまいベースの検知といった複数のアプローチを組み合わせたシステムが必要だとのこと。
複数のアプローチでマルウェアを検出する方式はすでに多くのアンチウィルス製品が備えています。MacDonald氏が、「Antivirus is Dead.」(アンチウィルスは死んだ)とし、その後に「Long Live Antivirus.」(アンチウィルスよ永遠に)と続くタイトルにしたのは、シグネチャ形式は死んだけれども新しい方式でのアンチウィルス対策が続いていくことを示したかったのでしょう。
PC Worldのアンチウィルスソフトのレビュー、トップはNorton
そのアンチウィルスソフトのレビューを、PCWorldが12月末に記事「Battle of the Security Superpowers」で公開しています。
この記事ではセキュリティテスト企業のAV-Test.orgと協力し、実世界に近い環境でアンチウィルスソフトがマルウェアを検出、ブロックできるかどうかを調査。
1位を獲得したのは「Symantec Norton Internet Security 2011」
Norton's nicely designed suite does an excellent job of fully blocking and cleaning up active malware.
2位は「Kaspersky Internet Security 2011」
Kaspersky Internet Security 2011 provides solid defense against malware and has a friendly interface.
3位「BitDefender Internet Security 2011 」
BitDefender's multiple-mode interface is overcomplicated, but this full-featured suite blocks malware effectively.
以下、「PC Tools Internet Security 2011」「G-Data Internet Security 2011」「F-Secure Internet Security 2011」「Trend Micro Titanium Internet Security 2011」「Panda Internet Security 2011」「Eset Smart Security 4.2」「Avira AntiVir Premium Security Suite 」「Comodo Internet Security 2011 Complete」「McAfee Internet Security 2011」「Webroot Internet Security Essentials 2011」
詳細はぜひPC Worldの記事をご覧ください。
僕は軽さが気に入ってEsetを使っているのですが、このレビューを次に買い換えるときの参考にするとしましょう。
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