オープンソースPaaSのCloud Foundry、PHPとPythonの対応を追加
4月にVMwareが発表し、オープンソースとして開発されているPaaS基盤ソフトウェアの「Cloud Foundry」に、PHPとPythonのサポートが追加されたと発表されました。
Cloud Foundryは当初からJavaとSpring Framework、Grails、RubyとRailsやSinatra、そしてNode.jsなど、幅広い言語とフレームワークをサポートしており、今回それにPHPとPythonおよびDjangoフレームワークが追加されました。
PHPのコードは、PHPに対応したPaaSを提供しているクラウドベンダのAppfog(旧PHPfog)がコードに貢献し、PythonとDjangoはActive Perlで知られるActiveStateが貢献したものです。
よりよいユーザー体験のためにCloudFoundryを選択
AppFogとActiveStateはまた、Cloud Foundryを採用したPaaSの立ち上げを行いました。AppFogは同名の「AppFog」、ActiveStateは「stackato」という名称です。
AppFogは、CloudFoundryを選択した理由がユーザー体験にあると、ブログにポストされた記事「AppFog Reveals Cloud Foundry Integration For Multi-Language Support」で次のように書いています。
All PaaS systems are either already multi-language or will become multi-language. In a few years, all PaaS technology will look the same, so what will make the difference?
すべてのPaaSシステムはすでにマルチ言語対応か、もしくはそうなるだろう。数年以内に、すべてのPaaSテクノロジーは似たようなものに見える。では何で差別化となるのか?
User experience.
ユーザー体験だ。
よりよいユーザー体験のためにCloudFoundryを選択したとのこと。
Cloud Foundry only does App Lifecycle Management. It does that extremely well for many languages including Ruby, Node, Java, Python, PHP, Erlang and more to come.
CloudFoundryだけがアプリケーションライフサイクルマネジメントを実現する。そしてRuby、Node、Java、Python、PHP、Erlanや今後さらに追加されるだろう言語にうまく対応している。
しかしCloudFoundryの登場によって、どのベンダにとっても以前より低コストかつ容易にPaaSを立ち上げることができるようになるでしょう。今後さまざまなPaaSが登場してくることが期待されます。
そのときにはCloudFoundryのPaaS同士で差別化要因を作って行かなくてはならなくなります。果たしてそれはどういうものになるのでしょうか。