OpenStackが、DaaS(Database as a Service)を実現する「Project RedDwarf」を立ち上げ
オープンソースのクラウド基盤「OpenStack」は、クラウド事業者のRackspace Hostingや、NASA(アメリカ航空宇宙局)が中心となり、シトリックス、デル、インテル、NTTデータなど多くの企業が参加して開発が行われています。
そのOpenStackで、クラウド上でスケーラブルなデータベースサービスの提供を目指すDatabase as a Service(DaaS)の開発プロジェクト「Project RedDwarf」が新たに立ち上がりました。
ベースはMySQLを利用
DaaSのベースとなるデータベースはMySQLを採用するとのことで、Project RedDwarfの当初の計画は、以下のように説明されています。
Initially, our plan is for the service to focus on providing resource isolation at high performance while automating complex administrative tasks including deployment, configuration, patching, backups, restores, and monitoring.
当初、私たちのこのサービスに対するプランは、高性能で、複雑な管理操作の自動化、例えばデプロイ、コンフィグレーション、パッチ、バックアップ、リストア、モニタリングといったものにフォーカスします。
最初のリリースで予定されている主な機能は次のようになる見通しです。
- Single tenant MySQL instance with unlimited databases per instance
- Public API’s to create, read, update, and delete databases and database users
- User and database access management with root user access
- Scale database instance memory sizes up and down
- Scale up storage sizes
- Database backups and restores
- Instance migrations
- Instance metrics and monitoring
この段階ではスケーラブルなサービスというより、クラウド上でMySQLの運用の自動化を目指すという感じですが、データベースはクラウド上でアプリケーションを構築する際には不可欠なコンポーネントですから今後の発展に期待したいですね。
ちょうど今日から米サンタクララで「OpenStack Conference and Design Summit」が開催されるところです。このProject RedDwarfについても発表やディスカッションが行われることでしょう。
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