[速報]セールスフォース・ドットコムの東京データセンターが稼働開始。NTTコミュニケーションズと共同で
セールスフォース・ドットコムとNTTコミュニケーションズは今日12月14日、セールスフォース・ドットコムの東京データセンターが稼働を開始したと発表しました。
東京データセンターの設置は、1年前の昨年10月に開催された「Cloudforce 2010 Japan」で発表されていました。
同社のクラウドは日本郵便やローソン、日本通運、地方自治体などの大手ユーザーがすでに利用しており、国内データセンターの開設が期待されていました。今回、国内データセンターが稼働開始したことは、重要なデータを海外のクラウドへ保存したくないと考えていた顧客に対して大きなアピールとなるでしょう。
実は神奈川にある
セールスフォース・ドットコムのデータセンターは、北米の2カ所とシンガポールの合計3カ所にすでに設置されており、東京データセンターは4カ所目。NTTコミュニケーションズのデータセンターを利用し、セールスフォース・ドットコムが全世界で適用している仕様に従って構築されています。北米のデータセンターによってバックアップされるとのこと。
東京データセンターの設置場所は実は神奈川県であることを、現在開催中のイベント「Cloudforce 2011 Japan」の基調講演に登壇した神奈川県知事 黒岩祐治氏が明かしました。
黒岩知事は、神奈川県もセールスフォース・ドットコムのクラウドを利用していると話しました。
東京データセンターは数百台規模
最新の発表では、セールスフォース・ドットコムは全部で3500台のサーバを保有していると記されています。1年半前に、同社CEOのマーク・ベニオフ氏は「セールスフォースのサーバは全部で3000台」と説明していましたから、そこから500台程度のサーバしか増加していないことが分かります。
ここから東京データセンターの規模を推定すると、最大でも数百台規模だと考えられます。
ちなみに、2009年3月には同社のサーバが約1000台、前述のように1年半前の2010年6月には3000台、そして現在2011年12月には3500台と、同社のサーバの増加傾向は急激に低くなっています。この間にも同社はChatterなどの新サービスを投入し、ユーザーも増えていますから、恐らくは、サーバの高性能化などによって台数当たりの収容人数が増えたのではないでしょうか。
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