グーグルがNoSQL軽量ライブラリ「LevelDB」をオープンソース化。SQLiteとの比較ベンチマークも公開
グーグルは、5月に公開を始めたキーバリュー型データストアのライブラリ「LevelDB」を、オープンソースソフトウェアとして公開したことを明らかにしました。
キーバリュー型データストアは、いわゆるNoSQLデータベースの代表的な種類の1つ。LevelDBは以下のような特徴を備えています。
- 基本的な操作は、Put(key,value), Get(key), Delete(key)
- 1つのトランザクションとして複数の変更操作が可能
- データは自動的に圧縮し保存される
SQLite、Kyoto TreeDBとの比較ベンチマークも
LevelDBはC++で書かれたライブラリで、今後のChromeブラウザのIndexedDBはLevelDBで実装されると説明されています。
Upcoming versions of the Chrome browser include an implementation of the IndexedDB HTML5 API that is built on top of LevelDB.
今後のChromeブラウザのバージョンではHTML5 APIのIndexedDBが含まれるが、それはLevelDB上に実装される。
LevelDBはWindows、MacOS、Linux、Androidにすでに移植されているとのこと。
アプリケーションに組み込むリレーショナルデータベースとしてSQLiteがよく知られているように、LevelDBはアプリケーションに組み込むキーバリュー型データベースとしてこれから使われていくことになりそうです。
グーグルは、SQLiteとLevelDB、Kyote TreeDBの3つのキーバリュー型データストアを比較したベンチマーク結果も公表しました。4MBのメモリキャッシュで16バイトのキー、100バイトの値を用いた条件では、ランダムリード以外はほかのデータストアより非常に高速に動作することを示しています。
この条件以外にもさまざまなベンチマーク結果が示されています。開発元によるベンチマーク結果である点に注意して見る必要がありますが、おおむねLevelDBは優れた性能を発揮することが示されているようです。
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