NoSQLのCouchbaseとNTTドコモが戦略的提携。NTTドコモの次期サービスに採用検討か?
NoSQLデータベースを開発する「Couchbase」は、NTTドコモの海外拠点の1つで米国にある「Docomo Innovations」と、戦略的提携(strategic customer relationship)を結んだことを発表しました。
Couchbaseは、ドキュメント管理を得意としJSONでデータの入出力が可能なCouchDBと、memcachedとプロトコル互換を保証しつつ、階層型データストア管理などを実現してきたMembaseが今年の2月に合併してできた会社です。
同社のNoSQLデータベース「Cauchbase」は、iPhoneやAndroidなどモバイルデバイスに対応すると同時に、サーバやクラウドなどでも動作し、両者のリアルタイムなデータ同期も特徴となっています。
ドコモの次期サービスに採用検討か?
今回の提携発表の中で、NTTドコモ サービス&ソリューション開発部 部長 栄藤 稔氏は次のようなコメントを表明しています。
Next-generation mobile applications and associated cloud-based services need the performance, scalability, and schemaless flexibility of NoSQL databases. Couchbase stands out among NoSQL players as the best NoSQL database technology, and the only solution that extends from the datacenter to mobile devices.
次世代のクラウドベースのサービスに関連したモバイルアプリケーションには、性能、スケーラビリティ、そしてスキーマレスで柔軟なNoSQLデータベースを必要とする。CouchbaseはNoSQLプレイヤーの中でもベストなNoSQLテクノロジーを提供するプレイヤーとして傑出しており、しかもデータセンターからモバイルデバイスまで拡張性のあるソリューションを唯一提供している。
NTTドコモは、将来のクラウドとモバイルの連係サービスにおいてCouchbaseの採用を視野に入れた上で、今回の戦略的提携を結んだことが示唆されています。提携先にCouchbaseを選んだということは、アップルのiCloudのように、モバイルとクラウドのデータ同期をドコモも検討しているようですね。
また、今回の戦略的提携と同時に、NTTドコモキャピタルからCouchbaseに対して投資が行われたことが合わせて発表されています。
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