Node.js専用PaaS「Node Ninja」と「Z Cloud」をファーストサーバが発表。開発元のJoyentと提携
Yahoo! Japanの子会社でレンタルサーバ事業社のファーストサーバは、米Joyentとの提携により、IaaS型のクラウドサービス「Z Cloud」(ゼットクラウド)と、Node.js専用のPaaS型クラウド「Node Ninja」(ノードニンジャ)の提供を発表しました。
JoyentはNode.jsの開発者であるRyan Dahl氏が所属する会社で、2004年に設立されたクラウド提供企業。
「Z Cloud」は、OpenSolarisをベースにJoyentが開発した「Smart OS」を基盤に用いることでメモリの利用を効率化し、ZFSファイルシステムでディスクI/O性能を高め、DTraceによるパフォーマンスのリアルタイム分析などを可能にしたIaaS。
CPUバースト機能で、瞬間的なアクセス集中時には追加料金なしで数倍のCPUリソースを自動的に割り当てるなど、高性能を強調しています。SmartOSをそのまま利用することも、SmartOSの仮想化機能の上にCentOSなどをインストールして利用することも可能です。
「Node Ninja」は、NoSQLを核としてNoSQLデータベースなどを提供する予定のPaaS。Node.jsのノンブロッキング性を生かし、リアルタイム性能にすぐれたアプリケーションプラットフォームを指向しています。
ファーストサーバ代表取締役社長 磯部眞人氏は「Joyentのいいところは割り切り。レガシーの情報システムを載せようとしてもできない。その代わり、きたるべき大スマートフォン時代のクラウドとしてJoyentとやろうとしている」と、Z CloudやNode Ninjaが新しいクラウドアプリケーションにフォーカスしていることを強調しました。
Z Cloudは本日10月25日からサービスを開始。Node Ninjaはβサービスとなり、10月29日のNodeコミュニティによるイベント「東京Node学園祭(Node Fest)」のイベント参加者にアカウントが配布される予定です(同イベントのチケットはすでに売り切れています)。