「jQuery Mobile」最終α版リリース。今月中旬にはβ、正式版は春のうちに
HTML5をベースにしたモバイルアプリケーションを開発するためのライブラリ「jQuery Mobile」のα4が4月1日に公開されました。α版は今回のリリースが最後となり、1.0に向けたフィーチャーコンプリートの状態へ移行。4月中旬に予定されている次回リリースではβ版に、正式版はLate Spring、つまり春のうちには登場する予定です(当初SpringをSeptemberと大きく勘違いし9月と書いていました。お詫びして訂正します)。
Windows Phone 7のサポート
α4ではWindows Phone 7のサポートが追加されています。これでjQuery Mobileがサポートするプラットフォームは、iOS(iPhone/iPod Touch/iPad)、Android 1.6~2.3、Blackberry 6、WebOS、Opera Mobile、Opera Mini、Firefox Mobileとなり、次回のβ版ではBlackberry 5とSymbianのサポートを目指しているとのこと。
さらに、Webアプリケーションをラップしてネイティブアプリケーション化するPhoneGapを利用する際に問題になっていた部分を解消し、これでjQuery 1.5.1とjQuery Mobile α4の組み合わせで報告されているすべてのPhoneGapでのバグが解消されたとしています。
このほかにもα4では150以上のバグフィックスおよび新機能の追加が行われています。
jQuery Mobileは、モバイルのユーザーインターフェイス対応の部品が多く揃っており、HTMLを書くだけでモバイルアプリケーションが開発可能なライブラリ。jQueryのプラグインとして動作し、iOS、Android、WebOS、Windows Moblie、Symbianなどクロスプラットフォーム対応を予定しています。
いままでのモバイルアプリケーションの開発に比べると非常に効率が良く、クロスデバイス対応のモバイルアプリケーション開発環境として注目されています。さらに、PhoneGapなどのネイティブ化ライブラリと組み合わせることで、AppStoreなどで販売可能なアプリケーションへの変換も可能です。詳細は下記の記事で紹介しています。
jQuery Mobileの次回のリリースは4月中旬に予定されているβ版、そして正式版は春のうちにはリリールするとアナウンスされています。正式版リリース後は、ユーザーインターフェイスの外見を差し替えるテーマ機能、タブレットのサポート、ダイナミックアプリケーション、拡張ウィジェットセットなどに取り組むと説明されています。
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