jQuery Mobileがついにβ版へ到達。正式版は8月後半の予定
HTML5をベースにしたモバイルアプリケーションを開発するためのJavaScriptライブラリとして注目されている「jQuery Mobile」。ついに最初のβ版であるβ1の公開が今朝から開始されました。
正式版は8月後半の予定
新機能として主に紹介されているのは、iOSやAndroidでのURLバーの非表示機能によってアプリケーションとしての見栄えを設定できることや、トランジション効果がスムーズでスクロールが高速になったことなどです。
また、これまでツールバーに自動的に表示されていた「Back」ボタンが、デフォルトでは非表示となりました。
β1ではBlacberry5とOpera Miniのサポートが新たに追加され、これでjQuery Mobileが対応するOSは、iOS、Android、Windows Phone 7、Blackberry、Blackberry Playbook、WebOS、Firefox Mobile、Opera Mobile、Kindle、Chrome、Firefox、Internet Explorer、Operaなど13種類となりました(詳細はMobile Graded Browser Supportを参照)。
モバイルアプリケーションを開発するためのJavaScriptライブラリはjQuery Mobile以外にもありますが、jQuery Mobileの最大の特徴はJavaScriptのプログラミングが不要で、HTMLを書くだけでアプリケーションとしての外観や動作を定義できる簡単さにあります。豊富なコンポーネントや動作があらかじめ用意されているため、業務アプリケーションのようなフォーム中心のアプリケーションであれば十分に記述できるでしょう。
しかもライブラリ側で複数のデバイス/OSに対応してくれるため、1つのソースコードが自動的にマルチデバイス/マルチOS対応になる点も大きな魅力です。
JQuery Mobileはオープンソースとして開発されており、無料で利用や配布が可能。
現在の予定では7月にβ2を公開し、8月後半に正式版が登場します。正式版ではjQuery 1.6がベースになると予告されています。