サーバサイドJavaScriptのNode.js、最初はCやHaskellを検討し失敗。開発者ライアン・ダール氏へのインタビュー
サーバサイドJavaScriptの台風の目となっているのがNode.js。その作者ライアン・ダール氏へのインタビューがBostInnovationの記事「Node.js Interview: 4 Questions with Creator Ryan Dahl」に掲載されています。Node.jsを作った動機や、最初はJavaScriptの採用は考えていなかったなど興味深いエピソードのポイントを紹介しましょう。
最初はC、Lua、Haskellなどを検討し、失敗した
―― Node.jsを作ることで、どんな問題を解決しようとしたのですか?
ダール氏 私はよく小さなイベントベースのプログラムに関連した仕事をしていました。イベントベースのサーバを気に入っているのです。なぜかというと理解しやすい、ソケットやリードをブロックする無限ループもないですし。それで、ノンブロッキングI/Oだけを用いることできわめてレイテンシの小さいサーバを作ることができるだろうと思ったんです。
―― なぜJavaScriptを選んだのでしょう?
ダール氏 実は最初は違いました。最初はC、Lua、Haskellなどで失敗していました。そんなときV8(Chromeが採用しているJavaScriptエンジン)に気がついて、やろうとしていることに対してJavaScriptが完璧な言語だと突然ひらめいたのです。
―― 3カ月後、6カ月後、12カ月後のNode.jsはどうなっていますか?
2月には2度目の安定化リリースv0.4をリリースする予定です。メモリの最適化、新しいSSL/TLSシステム、ビルトインデバッガ、高速タイマ-、新バージョンのV8対応などを予定しています。そして次の6カ月でバージョン1.0をリリースできたらと思っています。
インタビューの詳しい内容は、ぜひオリジナルの記事を参照してみてください。
ダール氏自身によるNode.jsの解説
米国では12月14日にNode.jsのイベント「Node.js Camp」が行われており、ライアン・ダール氏自身によるNode.jsの解説がビデオとして公開されています。
そのほかのセッションのビデオも公開されているので、興味のある方は「Videos」のページからどうぞ。
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ライアン・ダール氏は以下の記事でもNode.jsについて語っているので、あわせてお読みください。
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