デスクトップ/モバイル対応JavaScriptライブラリ「Dojo 1.7」リリース。JSライブラリはまだまだ混戦か
先日、ユーザーインターフェイスやグラフなどの機能を備え新しく登場したJavaScriptライブラリ「Kendo UI」を紹介しましたが、この分野で以前からある「Dojo Toolkit」も最新版の1.7がリリースされました。
DojoはDOM操作のためのAPIやアニメーション効果などの機能のほか、ユーザーインターフェイスのためのウィジェット、グラフ表示などの機能が含まれています。
モジュール構造になっており、性能向上のためにモジュールのロードは AMD (asynchronous module definition)と呼ばれる非同期になっているのが特徴とされています。最小構成のDojo Nanoは4KB以下の大きさだそうです。
Dojo 1.7で新しく追加された複雑なユーザーインターフェイスを持つグリッドと、グラフの例を紹介しましょう。
iOSやAndroidなどのモバイル専用に拡張した「Dojo Mobile」版も用意されています。Dojoはオープンソースで提供されており、商用製品に組み込んで配布することも、改変なども可能です。
JavaScriptライブラリはjQuery/jQuery Mobileが決定版になってそれ以外は下火になるかと思っていましたが、従来のライブラリも着実にバージョンアップを重ね、新しいライブラリも登場してきているところを見ると、まだまだ特定のライブラリが寡占して落ち着くような状況ではなさそうです。