IANAによるIPv4アドレスの配布が事実上終了
2011年2月1日未明(日本時間)、IPアドレスなどを管理する国際団体IANA(Internet Assigned Numbers Authority)が、IPv4アドレスの最後の2つの/8ブロックをAPNICに分配しました。これでIANAによるIPv4アドレスの配布が事実上終了しました(JPNICによる速報)。
最後の5つは5地域に割り振られる
JPNICの速報によると、IANAには残り5つの/8ブロックがありますが、「/8ブロックの残りが最後5ブロックとなった際、 それらは世界に5つある地域インターネットレジストリ(RIR:Regional Internet Registry)に1つずつ分配され、 すべての割り振りを終了する」というポリシーにより、近日中に残りの5ブロックはアジア太平洋、北米、中南米、欧州、アフリカの5つのRIRに割り振られるとのことです。
各RIRにはまだしばらくはIANAから配布されたIPv4アドレスが残っているため、すぐに私たちユーザーの現場でIPv4の枯渇が発生するわけではありません。しかし、ブログGeekなページに昨年11月にポストされたエントリ「IPv4アドレス枯渇予想が2011年3月10日に」によると、
日本が参加しているAPNICでの枯渇は、IANAプールの数ヶ月後に発生すると予測されています。世界で最初に本当のIPv4アドレス枯渇に直面するのがアジア太平洋地域のAPNICです。
と、私たちのいるアジア太平洋地域が最初にIPv4の枯渇に直面する。しかもそれはあと数カ月後である、と指摘しています。
このブログを書いているあきみち氏は、今日のIANAのIPv4アドレス枯渇を受けて「IPv4アドレス枯渇。その意味と恐らくこれから起きること」というエントリをポストしています。
また、同じくあきみち氏は@ITにも「WebプログラマのためのIPv6入門」という連載を始めています。どちらも、IPv4の枯渇とIPv6時代の到来に備えるために読んでおきたい優れた記事です。
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