HerokuがPostgreSQLのDatabase-as-a-Serviceを開始。しかし料金表がおかしいぞ
PaaS型クラウドを提供しているHerokuが、PostgreSQLをベースとしたDatabase-as-a-Service「Heroku Postgres」の提供を開始しました。
Herokuは2007年にRuby on Railsをクラウドで提供することから始まっており、当初からバックエンドデータベースとしてPostgreSQLの機能を提供してきました。今回のHeroku Postgresは、そのPostgreSQLの機能をHeroku上のアプリケーション以外からも利用可能にするものです。
Herokuによると、Heroku PostgreSQLには以下の特徴があるとのこと。
Continuous Protection
write-ahead-logと地理的に分散したデータコピーなどによって、つねにデータベースのデータを保護する技術。
If a meteor were to wipe out the east coast, you won’t lose your data.
もしも宇宙からの隕石で米東海岸が壊滅しても、データが失われることはありません。
100% Pure PostgreSQL
PostgreSQLをまったくフォークせず変更せず、そのまま使っています。「there is no technical lock-in.」(技術的なロックインはありません)
Great Tools for Visibility and Productivity
豊富なAPIやコマンドライン、Webベースの管理ツールなどからアクセスでき、プロビジョニング、接続用文字列、利用状況の把握、スナップショットの生成などの管理ができます。
HerokuはAmazonクラウド上にPaaSを構築しているため、Amazonクラウド上のアプリケーションから利用できるデータベースがまた1つ増えたことになります。これまでDatabase-as-a-ServiceといえばMySQLが主流でしたが、PostgreSQLによるサービスを歓迎するデベロッパーも多いのではないでしょうか。
価格表がおかしいぞ
Heroku PostgreSQLは、Heroku Postgresは発表と同時に正式サービスが提供されています。提供されるPostgreSQLのバージョンは9.0.5、2テラバイトのストレージや日次の自動スナップショット、先述のContinuous Protectionなどの機能が提供され、キャッシュの大きさなど性能によって価格が分かれています。
以下がWebサイトに表示されている本物の価格表をキャプチャしたものです。
浪人という名のショーグンのような人、水爆実験で発生した世界的に有名な怪獣、そしていちばん右のメカは連邦の白い悪魔……。HerokuはRuby発祥の地である日本の文化をいつもリスペクトしているとのことで、この価格表もその気持ちがあふれたものになっているようです。