[速報]オラクル、HadoopとNoSQLを搭載した専用マシン「Oracle Big Data Appliance」を発表。Oracle OpenWorld 2011
米オラクルは10月4日(現地時間10月3日)、ビッグデータのための専用マシン「Oracle Big Data Appliance」を、サンフランシスコで開催中のOracle OpenWorld二日目の基調講演で発表しました。
キーバリュー型のデータストア「Oracle NoSQL Database」と「Apache Hadoop」および関連ソフトウェアを、データベースマシンとして開発されたOracle Exadataのハードウェアに載せたものです。
これまでビッグデータに対して特別なアナウンスをしてこなかったオラクルが、ビッグデータ、そしてコモディティサーバによる分散処理が主流になっているHadoopに対しても、ハードウェアとソフトウェアを統合した「エンジニアドシステム」で攻めてくるところに、オラクルの徹底したこだわりを見ることができます。
「Oracle Big Data Appliance」発表
米オラクル、エグゼクティブ バイスプレジデント Thomas Kurian氏。
「Oracle Big Data Appliance」を発表する。ハードウェアはExadataを用い、ビッグデータに対応したソフトウェアを載せた。ビッグデータを処理するためのエンジニアドシステムだ。
搭載しているソフトウェアには、Oracle NoSQL Database、Apache Hadoop、Oracle Loader for Hadoopなどが含まれる。
ビッグデータのプライオリティはそれほど高くない?
2日目の基調講演の主役は、昨日のラリー・エリソン氏の基調講演と同様にExadataとExalogicでした。そして新登場の管理ツールOracle Enterprise Manager 12cのデモンストレーションにも十分な時間が割かれました。
一方、Oracle Big Data Applianceの発表は、1時間を超える基調講演の中で、わずか1枚のスライドと手短な解説のみ。昨日のラリー・エリソン氏もExalyticsは自身の口から発表したのに、このBig Data Applianceにも、ビッグデータについても一言も触れていません。
これは同社にとって、新製品としてのOracle Big Data Applianceのプライオリティがそれほど高くないことを示しているように見えます。リレーショナルデータベースの王者オラクルにとって、ビッグデータやその処理系としてのHadoopは、流行しているらしいから対応製品は出すけれども、まずは様子を見ながら、というところなのかもしれません。
(追記:このあとのゼネラルセッションで、Oracle Big Data Applianceの詳しい説明が行われたそうです)
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