[速報]グーグル、ついにクラウドによる音楽サービス開始、映画のレンタルも。Google I/O 2011
グーグルは5月10日(現地時間)、サンフランシスコでイベント「Google I/O 2011」を開催。1日目の基調講演ではモバイルデバイス用OSであるAndroidの新バージョンや新サービスについて発表を行いました。
1つ前の記事「[速報]スマートフォンとタブレットに分かれていたAndroid OSは1つに統合へ。Google I/O 2011」に続き、基調講演の内容を紹介します。
映画レンタルサービス開始
いま利用できるAndroid Marketでは、電子書籍を買うこともできる。購入した電子書籍はGoogle IDに結びつけられているため、どのデバイスでも見られるようになっている。このサービスを映画にも広げる。
Android Market Movieのページ。数千種類の映画を1.99ドルからレンタルできる。今日からスタートする。
Xoomタブレットのムービーアプリの画面はこうなっている。高精細の映画がストリーミングですぐに再生可能だ。
オフラインでも再生できるように、あらかじめ映画に「ピン」を立てておくとバックグラウンドでダウンロードされ、いつでも再生できる。
スマートフォンでももちろん可能だ。対応するAndroid OSのバージョンは3.0、2.2以降だ。
クラウド音楽サービスがついに開始!
書籍、映画以外のコンテンツのサービスも始める(会場、期待に盛り上がる)。
Music Beta by Googleだ。面倒なケーブリングも、同期も不要。クラウドによる音楽サービスだ。
WindowsとMacにはMusic Managerというデスクトップアプリケーションが提供される。iTunesやWindows Media Playerのプレイリストや再生回数、レーティングなどを読み込める(注:このソフトウェアで個人が所有する音楽ライブラリをクラウドにアップロードする模様)。
アルバムをクリックし、曲をクリックすれば再生が始まる。プレイリストを作れば、自動でデバイスと同期する(注:Google IDとひもづいてクラウド側にもリストが保存される模様)。
タブレット版のMusic Manager。クラウドにアクセスして曲を再生する、いちいち音楽をマシンに追加する必要はない。
スマートフォン版もある。サインインすればすぐに使える。(クラウドに曲があるため)ワイヤリングもシンクも不要だ。
2万曲まで可能なMusic Beta by Googleは米国でのサービスとして開始し、現在はインビテーションにより参加できる。ベータ版のあいだ、利用は無料だ。
周辺機器開発もオープンへ
Androidをさまざまなアクセサリと接続して利用できるオープンなAPIも用意した。例えば、トレーニングバイクとAndroidを接続し、バイクがAndroidを認識すると、ペダルをこぐ強さでAndroidのゲームを操作する、といったことができるようになる。
これを実現するのがOpen Accesory APIだ。
ソフトウェアだけでなく、ハドーウェアデベロッパにもAndroidコミュニティに入ってくれることを期待しており、Androidから制御可能なハードウェアも用意している。
Androidで照明やオーディオ装置など家庭内の電気機器を操作するAndroid@Homeも推進していく。
そうそう、会場にいる5000人のみなさんには、サムソンから発売予定のGalaxy Tab 10.1をプレゼントしよう(会場大盛り上がり)。
1日目の基調講演は以上。
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