Eclipseの最新バージョン「Indigo」リリース。GUIデザイナー、GUI自動テスターなど新機能追加
毎年6月に行われてきたオープンソースの統合開発環境「Eclipse」のバージョンアップが今年も行われ、最新版となる「Eclipse Indigo」がリリースされました。
バージョン番号は3.7となりますが、Eclipse Indigoは正確に言えばEclipseの新バージョンというよりも、Eclipse本体とそれに関連するさまざまなプロジェクトが同一時期に新バージョンをリリースする、「同時リリース」に対して付けられたコードネームです。
Eclipse Foundationは、Eclipse Indigoの開発には62のプロジェクトチームが参加し、4600万行のコードが含まれていると発表しています。
GUIデザイナーや自動テスト、DSL開発フレームワークなど
Eclipse Indigoに含まれる主な新機能をいくつか紹介しましょう。
「WindowBuilder」はGUIデザイナーで、ビジュアルにJavaアプリケーションのユーザーインターフェイスを開発可能です。
バージョン管理システムのGitへのアクセスが「EGit」としてEclipse本体に統合されました。また、プロジェクト管理ツールの「Maven」とEclipseの統合も実現。EclipseからMavenにアクセス可能になっています。
「Xtext 2.0」は、特定用途向けの開発言語であるDSL(Domain Specific Language)を開発できるフレームワーク。Eclipseに統合されたことで、Eclipse上でシンタックスハイライト、コード補完(InteliSenseのようなもの)などを利用したDSLのプログラミングが可能になり、コンパイル、実行まで統合されています。
JavaやHTMLで記述されたGUIの自動化テスト機能を提供するのが「Jubula」。オリジナルのコードを変更することなく自動テストを作成、実行し、結果をまとめて参照することができます。
Eclipse Indigoは、Javaデベロッパー向けやWebデベロッパー向けなど、用途別にあらかじめまとめられたパッケージをダウンロードページから入手できます。