AmazonクラウドやHTML5は、すぐに投入可能な技術と評価、ThoughtWorksのレポート
オブジェクト指向やアジャイル開発などを広めてきたMartin Fowler氏が所属し、アジャイル開発のコンサルティングなどを行っている企業としても知られているThoughtWorksが、技術の動向を示した恒例のレポート「Technology Radar」の最新版を公開しています。
Technology Radarは、開発方法論などの分野に関する「Techniques」、開発ツールなどを扱った「Tools」、プラットフォームを扱った「Platforms」、プログラミング言語を扱う「Languages」の4つの分野で、有望な、あるいは成熟した技術を、次の4段階に分けて紹介しています。
Adopt:業界に受け入れられており、適切な場面で投入できる技術
Trial:注意を払うべき技術で、リスクを管理できる場面で挑戦してみるべきである
Asses:この技術が自社のシステムにどのような影響を与えるか調査の対象となる
Hold:取り扱いには注意すべき技術
Amazonクラウド、HTML5は利用可能な技術として推奨
Platformの分野を見てみると、Webサービスの技術であるWS-*がHoldに、AssesにはサーバサイドJavaScriptのNode.jsやOpenStack、CloudFoundryなどが位置しています。
今回Adoptへ移動したAmazonクラウド(AWS)については、以下のように説明しています。
Not every AWS feature is as mature as EC2 and S3, so you should carefully evaluate which AWS components to use. We feel comfortable recommending AWS where elasticity or on-demand computing are required.
AWSの機能のどれもがEC2やS3のように成熟しているわけではないため、AWSの機能を利用する際にはそれぞれを注意深く評価すべきだ。私たちはAWSを柔軟性のある、あるいはオンデマンドなコンピューティングプラットフォームとして推奨したい。
また、Languageの分野ではHTML5がTrialからAdoptへと移動、そしてAssesの領域にはClojureが登場しました。Clojureについては以下のように評しています。
Although its roots are in Lisp, one of the oldest computer languages, it also embodies many modern programming concepts, including lazy evaluation and advanced concurrency abstractions.
そのルーツは最も古いコンピュータ言語の1つであるLispにあるが、Lazy Evaluation(遅延評価)やAdvanced Concurrency Agstractions(強力な並列処理の抽象化)など、多くのモダンなプログラミングコンセプトを備えてもいる。
詳細は「Technology Radar」を参照してみてください。