Amazonクラウド、仮想プライベートクラウド機能を正式版へ、東京データセンターでも提供開始。専用線での接続も
Amazonクラウドは、クラウド内に自社専用のクラウド領域となる仮想プライベートクラウドを実現できる「Amazon Virtual Private Cloud」(Amazon VPC)の正式版と、東京データセンターでの提供開始を発表しました。
複数のアベイラビリティゾーンにまたがって構築可能
正式版となったAmazon VPCは、Amazonクラウドの世界中のデータセンターで利用可能になり、さらに高可用性を実現するために単一の仮想プライベートクラウドを複数のアベイラビリティゾーンにまたがって構築可能になるなど、主に以下の機能強化が行われました。
- 仮想プライベートクラウドを全てのAWSリージョンの複数のアベイラビリティゾーンで利用可能に
- 単一の仮想プライベートクラウドを、複数のアベイラビリティゾーンにまたがって構築可能に
- 単一の仮想プライベートクラウドが、複数のVPN接続を持てるように
- 各リージョンで複数の仮想プライベートクラウドを構築可能に
日本語でAmazon VPCを説明した公式のドキュメント「Amazon VPC入門」も公開されました。
クラウドへ専用線で接続可能に
Amazon VPCと同時に、Amazonクラウドに対して専用回線を通じて接続可能な「AWS Direct Connect」の提供も発表されました。
現在のところAmazonクラウドへの接続はインターネット経由ですが、これを物理的な専用線に置き換えることで、より安定しセキュアな接続を可能にします。AWS Direct ConnectはAmazonクラウドのすべてのサービスが利用可能です。特に仮想プライベートクラウドのAmazon VPCと組み合わせることで、専用線に接続された自社データセンターのように仮想プライベートクラウドを利用できるようになります。
AWS Direct Connectは米国で提供が開始され、東京データセンターでも今年度中に提供開始になるとのこと。
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