[速報]米マイクロソフトTechEd開催。Windows Azureは.NET 4.0対応、SQL Azureは容量50GBへ
マイクロソフトは7日(現地時間)から、開発者向けのイベント「Tech・Ed 2010」を米ニューオリンズで開催しています。同社サーバ&ツールビジネス担当のプレジデント、ボブ・マグリア氏(写真)のキーノートスピーチでは、同社のクラウドに関わる製品やサービスの最新状況が紹介されました。
キーノートスピーチで発表された内容を追ってみましょう。
同社のクラウド戦略の要(かなめ)は、Windows AzureやSQL Azureのクラウドサービスが、オンプレミスで稼働しているWindows ServerやSQL Server、パートナーが運用するWindows ServerやSQL Serverなどと同じ1つの管理ツールで管理できること。
かつ、アイデンティティモデル、アプリケーションモデル、マネジメントモデルがこの3つで揃っていることが、同社のクラウド戦略の強み。
例えば、クラウド上に構築された、配送サービスのためのアプリケーション。企業内からアクセスすると、ローカルのアクティブディレクトリからそのままクラウドへ認証を引き継ぐ。住所もアクティブディレクトリから情報を引き出して自動入力。
さらにAppFabric経由でオンプレミスのCRMと連係することもできる。
Windows Azureでは、.NET Framework 4が今日から利用可能になる。そしてVisual Studio 2010のEntity Framework for Designer機能で、Visual StudioからSQL ServerとSQL Azureのどちらも同じようにモデリングできる。
SQL Server Mangement Studioでは、アメリカのWindows AzureデータセンターのSQL Azure、ヨーロッパ、アジア、それにローカルのデータベースを1つの画面で管理可能。
System Centerでは、クラウドのインスタンスも管理できる。この機能は今年中に提供する。
Windows Azureの.NET Framework 4.0対応、Windows Server AppFabricが利用可能に。
また、Windows Server 2008 R2とWindows 7のService Pack 1は来月リリース予定。Windows Server 2008 R2 Service Pack 1では、マイナーな問題の解消のほか、Hyper-Vでのダイナミックメモリ機能、HDクオリティのリモートデスクトップ機能などが提供される。
SQL Azureで、50GB容量のサポートを発表。
続いて、MS Communication Server 14の紹介。これが新しいCommunicator。よりソーシャルになった。コンタクトリストのひとたちのアクティビティが表示されており、ステータスやアクティビティなどが変化するとそれが順次表示されていく。 。
キーワードを入力すると、それぞれのユーザーの過去のアクティビティ、ドキュメントを書いたり、読んだりしたことなどに基づいてサーチし、人をリストアップしてくれる。
カメラとマイクがついたPCなら、電話会議も、ビデオ会議も画面を共有しながら可能。非常に安いコストでこうしたコミュニケーションが可能になる。
MS Communicatin Server 14は今年後半に出荷予定。
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