パナソニックが史上最大規模のSaaS導入へ、ワールドワイドにLotusLiveを採用
IBMがSaaSとして提供しているLotusLiveを、パナソニックがグローバル採用すると発表されました。
これまでで最大規模のクラウド採用事例だと、各種メディアで報じられています。
- IBMのLotusLiveをパナソニックが採用へ、28万人ユーザー獲得 - ITmedia エンタープライズ
- パナソニックが全世界で「LotusLive」を採用、電子メールをExchangeから移行 - ニュース:ITpro
- Panasonic flees Microsoft Exchange for IBM cloud • Channel Register
- IBM Strikes Major Cloud Deal With Panasonic -- InformationWeek
パナソニックはMicrosoft Exchangeで構築されていたシステムを置き換えて、LotusLiveのメール、電子会議機能やドキュメント共有機能、インスタントメッセージング、プロジェクト管理機能などを採用し、またLotusLiveが持つSNS機能を利用して、従業員同士のソーシャルネットワークも構築します。(参考:LotusLive Engageβ レビュー ~ ソーシャルネットワークをコラボレーションと組み合わせた、IBMの野心的なSaaS第一弾)。
InformationWeekの報道によると、当初は約10万人のユーザーがLotusLiveの利用を開始し、最終的には30万人の従業員が利用することになるとのことです。
パナソニックがLotusLiveを採用した理由は、IBMのプレスリリースの中で次のように説明されています。
Due to the open architecture of LotusLive, Panasonic can build on its existing and future investments in their IT infrastructure, without increasing the resources of their IT departments.
LotusLiveのオープンなアーキテクチャのおかげで、パナソニックはIT部門を拡大することなく、ITインフラに対して既存の、あるいは将来の投資を構築していくことができます。
また、パナソニックの情報システム会社のアオヤマミツヒロ氏は、次のように述べています。
"LotusLive is an integral vehicle for our employees to truly function as a globally integrated enterprise," said Mitsuhiro Aoyama, Vice President Corporate Information Systems Company,
LotusLiveは従業員にとって、真にグローバル統合された企業として働く機能を提供してくれる器(うつわ)です。
史上最大規模かつグローバルな導入事例
過去に大規模なクラウドの採用事例として知られているものには、郵便局がセールスフォースを採用し6万5000ユーザーが利用している件、ロサンゼルス市がGoogle Appsを採用し3万4000人の職員が利用する件などが挙げられます。
それらと比べると、パナソニックの当初10万人、最終的に30万人という規模、しかもグローバルに展開するという事例のインパクトは非常に大きなものといえそうです。