セールスフォース・ドットコムが東京データセンター開設を発表、NTTコミュニケーションズと契約。Cloudforce 2010 Japan
セールスフォース・ドットコムは今日10月5日、都内で開催されている同社のイベント「Cloudforce 2010 Japan」の基調講演で、東京データセンターの開設を公式に発表しました。データセンターはNTTコミュニケーションズの施設を利用し、2011年中に稼動予定。
同社CEOのマーク・ベニオフ氏は「私たちは日本に強くコミットしている」と、データセンターの開設が日本市場へのコミットメントであることを強調しました。
セールスフォース・ドットコムのデータセンターは、北米の2カ所とシンガポールに続いて4つ目です。ただし東京データセンターの規模については「まだシークレット」(ベニオフ氏)。
基調講演の壇上には、NTTコミュニケーションズ代表取締役副社長 海野忍氏が登場。「セールスフォース・ドットコムの要求仕様は厳しかったが、何とかクリアした」と、パートナーシップの経緯を振り返ります。特にセキュリティ面での要求が厳しかったとのこと。
ベニオフ氏は以前、原口一博総務大臣(当時)との会話で「日本でクラウドのリーダーになるのであれば、東京データセンターがなければならない」と言われたことを紹介しつつ、壇上に衆議院議員の原口氏を迎えました。
セールスフォース・ドットコムは、エコポイントのWebサイトや日本郵政グループのシステムなど政府関連システムの実績を持つと同時に、みずほフィナンシャルグループ、三菱UFJフィナンシャルグループ、損保ジャパンや最近ではファーストリテイリングなど、国内の大規模事例も増えています。
東京データセンターの開設は、こうした国内の顧客との関係をさらに強化、拡張するために決断したとベニオフ氏は記者向けの説明会で説明しました。