グーグル、オラクルとの係争を理由に今年のJavaOneに参加せず
グーグルは、ブログAn update on JavaOne - Google Open Source Blogに投稿したエントリ「An update on JavaOne」で、9月19日からサンフランシスコで行われる予定のJavaOne 2010への参加を取りやめることを明らかにしました。
オラクルによるサン・マイクロシステムズの買収により、今回のJavaOneから主催はオラクルになっており、Oracle OpenWorld 2010との同時開催です。
グーグルはJavaOneの主要なスポンサーの1つであるBronzeスポンサーで、スポンサーを下りるかどうかは現時点で明らかにされていません。しかし別のグーグルのエンジニアのブログによると、予定されていた同社エンジニアのセッションなどはすべてキャンセルされる模様ですので、おそらくスポンサーもキャンセルされるのではないかと予想されます。
不参加の理由は、わざとあいまいに?
グーグルはAndroidやGoogle App EngineなどでJavaの環境を提供しており、JavaOneはそうしたデベロッパーへの情報提供やコミュニティ活動の一環として2004年から参加していました。そのJavaOneへの不参加の理由を、ブログで書いています。
Oracle’s recent lawsuit against Google and open source has made it impossible for us to freely share our thoughts about the future of Java and open source generally.
先日の、オラクルのグーグルとオープンソースに対する訴訟によって、私たちはJavaやオープンソースなどの未来についての考えを自由にシェアすることができなくなってしまいました。
ここからは、グーグル自身で不参加を決断したのか、オラクルが参加を拒否したのか、あるいは何かほかの訴訟に関する理由なのかは、はっきりとは読み取れません。もちろん、わざとそのようなあいまいな書き方をした可能性も十分にあります。
このエントリを書いたのは、グーグルのOpen Source Programs Officeを肩書とするJoshua Bloch氏(Bloch氏は個人的にはJavaOneに1996年から参加しているそうです)。
Bloch氏はしかし、「近いうちに別の機会でお会いできることを楽しみにしています」と、なにやらJavaOne以外のなにかのイベントをほのめかしているような一文も、エントリの中にまぎれこませています。
we look forward to presenting at other venues soon.
これは近いうちにJavaOneではないJava関係のイベントを同社が開催するというサインなのでしょうか?