マイクロソフトに厳格な一家を襲う悲劇。Javaよ永遠なれ
いまさらJava対.NETはちょっとテーマとして古くないかな? とは思うものの、とても面白いビデオが公開されたので紹介します。「Java 4-ever」という映画のトレーラー、という設定のおもしろビデオ。
9月8日にノルウェイのオスロで開催されるイベント「JavaZone 2010」の宣伝のために作られたようです。こんなストーリー。
Java 4-ever Trailer
庭でキャッチボールをする父と幼い息子。それはまるで理想の家族のように見えた。
父親は寝る前に息子にマイクロソフトテクノロジーのすばらしさをおとぎ話のように語る。その父に子どもは無邪気に問いかける。「パパ、どうしていつも.NETなの?」
父親の顔色が変わる。「さあ、もう寝る時間だ」
少年は青年となり、禁じられた技術をこっそり友人と試すようになる。「こいつはスゲー、ロバストで、セキュアで、ポータブルで、スケーラブルじゃんか!」
そこへ父親の監視の目が光る「お前たち、Javaやオープンソースを使ってたりしないだろうな?」「パパ、もちろんさ。ちょっとネットポルノを見てただけだよ。な?」「う、うん」
若者であるということは、経験するということ。青年は成長していく。
そして秘密は秘密のままでいられなくなる。ある年のクリスマス。青年は家族に告白する。「パパ、ママ、僕はJavaを使うよ」。その告白に、同席していたウィリアムおじさんは異常終了しそうになる。
「お前は何を言ってるんだ!」。「僕はWindows以外の環境でも動く言語が使いたいんだ」「お前は間違ってる!」激高する父。母は嘆く、「うちの息子はモンスターだわ……」
息子はクリスマスの晩餐の席を立ち、荷物をまとめて家を出ようとする。止めようとする父は叫ぶ「サーバ経由で他のアプリケーションと情報をやりとりできる、XMLのメッセージだって送れるんだ、SOAPでだ! SOAPでだぞ!」
部屋から出てきた息子の胸ぐらをつかんだときに、父は息子の胸に刻まれたJavaへの誓いの入れ墨を見た。息子のあまりの裏切りに耐えられず、ひざから崩れる父。
真実の代償は、ときとして計り知れないほど高くつくものだ。父はそのまま帰らぬ人となる。父の墓前で懺悔する息子。「父さん、たぶん父さんは正しいんだろうね、たぶん.NETはJavaよりいいのだろうね。マイクロソフトが標準を定めるならJavaより簡単なのだろうね……」と。
そこへ謎の美少女が声を掛ける。「Javaはもっといいものよ!」「Javaは未来なの、分かる?」
そして、ここから新しい物語が始まる……Java 4-ever。
3分ちょっとの愉快なビデオですので、息抜きのときにでもご覧ください。JavaプログラマーもWindowsプログラマーもぜひ :-)。このページ「Java 4-Ever Trailer」で見ることができます(YouTubeで公開されていましたが、消されてしまったようです)。
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