IPv4アドレスの枯渇のX-Dayは来年3月3日との予想
インターネットのIPアドレスとして一般に使われているIPv4アドレスは、来年3月3日をもってIPアドレスを管理しているIANA(Internet Assigned Numbers Authority、アイアナ)が保有しているアドレスがすべて割り当てられ、枯渇する、と予想されています。
これはIPv4枯渇時計。
いつもインターネットのネットワークの仕組みなどについて詳しい解説をしてくれているブログGeekなページのエントリ「IPv4アドレス残り実質0.8%」によると、IPv4アドレスのIANAプールは残り7ブロック。最後の5ブロックは自動割り当てされるため、実質2ブロックしか残っていないとのことです。
来年にはIANAもAPNICも枯渇する
ただし、IANAが保有しているIPアドレスは、まず地域ごとにIPアドレスを管理する団体、日本ならアジア太平洋地域を管轄しているAPNICなどに割り当てられるので、IANAの枯渇に続いて地域ごとにIPアドレスが枯渇するという順番になります。
ではAPNICでのIPアドレス枯渇はいつなのでしょうか?
また、やはりGeekなページのエントリ「IPv4アドレス枯渇予想が2011年3月10日に」によると、
日本が参加しているAPNICでの枯渇は、IANAプールの数ヶ月後に発生すると予測されています。世界で最初に本当のIPv4アドレス枯渇に直面するのがアジア太平洋地域のAPNICです。
ということで、日本は最初にIPアドレスが枯渇する事態に直面する地域に含まれるようです。
最近までは、APNICでの枯渇は2011年11月11日とされていましたが、現時点では2011年9月15日と、こちらも2ヶ月ほど早まっています。
と、来年後半には早くもAPNICでのIPアドレス枯渇も発生するとのこと。
IPv4が枯渇したからといってインターネットの機能に問題が生じたり、今まで使えていた何かが使えなくなったりすることはありません。しかし枯渇が実際に発生し、それがニュースとして伝わることで、単純な予測ではありますが、来年からはIPv6への移行が本格的に意識される年になりそうです。
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