ワールドワイドのサーバシェア、IBMが首位、HP、Dellが続く。サーバの96%がx86サーバ
米調査会社のIDCは、ワールドワイドでのサーバシェアに関する調査を発表しました。それによると、2009年を通じて企業向けのサーバ市場でシェア1位だったのはIBM、2位がHP、3位はDellでした。
2009年の企業向けサーバの総売上は4万3162ミリオンドルで、昨年の5万3226ミリオンドルと比較すると18.9%の縮小となりました。
この中で各社とも売上げの数字を減らしたものの、IBMは昨年のシェア31.8%から32.9%へ上昇、HPも29.6%から29.9%へと上昇、Dellも11.6%から12.1%へと上昇、5位の富士通も4.7%から5.1%へとシェアを上昇させた一方で、4位のSunだけが10.1%から8.9%へとシェアを下降させています。
サーバの種類としては売上げの55%、出荷台数の96%がx86サーバであり、x86サーバは過去5年、継続的にシェアを上昇させ続けているとのこと。
また、第4四半期のシェアをOS別に見てみると、Windowsサーバのシェアが最も高く、売上げの41.6%がWindowsサーバ、14.7%がLinuxサーバ、29.9%がUNIXサーバとなっています。しかし昨年との比較では、Windowsサーバが13.7%売上げを増やし、Linuxサーバも6.1%売上げを増やしたのに比べ、UNIXサーバは18.1%売上げを減らしています。
各社とも好調なのがブレードサーバで、昨年一年を通じて市場が成長したとアナリストのJed Scaramella氏は解説しています。「顧客はサーバコンソリデーションによるメリットを超えて、ダイナミックなIT環境のプラットフォームへとステップアップしようとしている」(Scaramella氏)。そのためベンダーはブレードサーバを戦略商品と位置づけているとのことです。