日本IBMも国内データセンターでクラウドに参入。1時間10円から
日本IBMは、千葉県幕張市の幕張データセンターにクラウドサービス基盤を構築し、企業向けの新しいパブリッククラウドサービスを提供すると発表しました。2011年3月から日本語対応のサービスを提供する予定。
価格は1.25GHz相当の32ビットCPUと2GBメモリ、60GBのストレージを含む仮想マシンの構成で、Windows Server OSを含み1時間あたり10.5円。同構成でRed Hat Linuxだと20円。下記に32ビット環境での料金表の一部を引用します。Copperとあるのが最小構成です。
提供されている最大性能の「Platinum」インスタンスは、1.25GHz相当の64ビットCPU×16と16GBメモリ、2048GBストレージの構成でWindows Server OSを利用した構成。この場合には1時間あたり209円。このほか別途インスタンスの予約料を支払うことで時間あたりの利用料金を安くする料金体系もあります(詳しい料金体系)。
民間企業では世界最大級のセキュリティ
インスタンスを起動する際には、OSにWindows Server 2003/2008、Red Hat Linux、Novell SUSE Linuxが選べるだけでなく、開発ツールの「Rational」、ミドルウェアの「WebSphere」、データベースとして「DB2」などがインストールされた構成となるオプションも選択可能で、環境構築が容易になっています。
これらの機能を提供するサービスが「IBM Smart Business 開発&テスト・クラウド・サービス」。申し込みはIBMの営業担当経由で行うとのこと。
クラウド基盤には当然のごとくIBMのハードウェアが利用されており、さらに同社のデータセンターには、民間企業では世界最大級のセキュリティ研究開発組織「X-FORCE」の技術を活用した不正侵入防御装置が設置され、全世界に9拠点あるセキュリティー・オペレーション・センターから24時間365日監視するなど、万全のセキュリティーを兼ね備えているそうです。
クラウド開発支援サービスなども
このほか同社では、シトリックスのXen Desktopを利用した仮想デスクトップサービスをクラウド上で実現した「IBM Smart Business デスクトップ・クラウド・サービス」。クラウドを活用したアプリケーションの開発などを支援する「IBMクラウド・アプリケーション開発サービス」。ソフトウェアのテスト環境をクラウドでシミュレーションする「IBMクラウド・テスト・サービス」も提供すると発表しています。