HTML/CSS/RSS/ATOMの統合バリデータ、W3Cの「Unicorn」サービス
Webサイトを作る際に気にしたいのがHTMLやCSSなどが正しく記述されているかどうかです。いくつかのWebブラウザで表示をチェックするだけでなく、HTMLやCSSのタグや用法があっているかもチェックしてこそプロの仕事。
そうしたチェックにはValidator(バリデータ)がよく使われていました。W3Cの「Markup Validation Service」や「Another HTML-lint gateway」などが有名なところです。しかし、多くのバリデータはHTML、あるいはCSSなどに機能が絞られており、Webサイト全体のチェックには複数のバリデータを利用しなければなりませんでした。
W3Cから新しく登場したバリデータの「Unicorn - W3C 統合検証サービス」は、HTML/CSS/RSS/ATOMなどWebサイトの主要なマークアップをまとめてチェックしてくれる便利なサービスです。InfoQの記事「W3Cがウェブ検証ツールUnicornをリリース」で紹介されていました。
URLを入れるだけでまとめてチェック
W3Cの解説によると、Unicornは次の4つのバリデータを統合したものです。
- HTML/XHTMLのための「Markup validator」
- CSSのための「CSS validator」
- モバイルのための「mobileOK checker」
- RSS/ATOMなどフィードのための「Feed checker」
入力欄にURLをいれれば、自動的にこの4つのバリデータが動き出してまとめてチェックしてくれます。
結果画面には、HTMLのチェック結果、CSSのチェック結果、フィードのチェック結果などが一覧で表示されます。
エラーが1つもなければ緑の文字で「このドキュメントはFeed Validatorのテストに合格しました」などと表示されますが、エラーがあれば「このドキュメントはW3C HTML Validatorのテストに合格しませんでした」などの赤い文字とともに、そのドキュメントとエラーが発生した行数、そしてエラーの内容などが指摘されます。試した範囲内ではメッセージはすべて日本語で、分かりやすいものでした。
URLを入れる以外にも、ファイルをアップロードするか、そのままペーストしてチェックしてもらうことも可能ですので、まだ公開前で開発中のWebサイトでもチェック可能です。 Unicornはソースコードが公開されており、ダウンロードして自社サーバにインストールすることも可能。ソースコード名をざっと見るかぎり、どうやらJavaで書かれているようです。
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