グーグルがHadoopにMapReduce特許の利用を許可
大規模分散処理の技術として知られるMapReduceは、グーグルが検索エンジンの基盤技術として開発したもの。そして同社はMapReduceの特許を1月に取得していました。
グーグルが特許を保有していることでMapReduceのオープンソース実装であるHadoopに対する影響が心配されていましたが、Apache Foundationの弁護士がグーグルの弁護団から特許の利用許可を得たことを明らかにしました。
予想通りの展開に
4月23日付けでYahoo!のHadoopチームアーキテクトOwen O’Malley氏がメーリングリストに投稿した「Re: License for Google's patent」というメッセージ。この中でApache Foundationの弁護士が、グーグルからの特許利用許可を伝えています。
I just received ord from Google's general counsel that "we have granted a license for Hadoop, terms of which are specified in the CLA."
グーグルがMapReduceの特許を取得したことがあきらかになったときから、これは単なる防衛目的の特許取得であって、Hadoopの脅威とはならないと予想されていました。予想通りの展開となったわけです。
これでHadoopは基本的な部分で特許の不安なく利用することができるわけで、今後の普及に期待がかかります。
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