「Google JavaScript Style Guide」に沿ってチェックしてくれる、グーグル製JavaScript文法チェッカー
グーグルはJavaScriptコードのスタイルガイド「Google JavaScript Style Guide」を公開しており、同社自身もこのスタイルに従って開発を行っているとされています(スタイルガイドの日本語訳の例)。
このスタイルガイドに従った開発を支援してくれるツールがグーグルからオープンソースとして公開されました。同社のClosure Tools Blogのエントリ「Introducing Closure Linter」で紹介された文法チェックツールのClosure Linterです。
Closure LinterはPythonで書かれたツールで、コマンドラインから利用します。上記のエントリによると、次のようなJavaScriptをチェックに書けると…
var x = 10
var y=20;
for(var i = 0;i < 10; i++ ) {
x += i;
y -= i;
}
var z = [10, 20,];
x = y + z[0]
+ 10;
このようにチェック結果が帰ってくるとのこと。
Line 1, E:0010: (New error) Missing semicolon at end of line
Line 2, E:0002: Missing space before "="
Line 2, E:0002: Missing space after "="
Line 4, E:0002: Missing space before "("
Line 4, E:0002: Missing space after ";" in for statement
Line 4, E:0001: Extra space before ")"
Line 6, E:0006: (New error) Wrong indentation: expected any of {2}
but got 3
Line 9, E:0121: Illegal comma at end of array literal
Line 12, E:0120: Binary operator should go on previous line "+"
Found 9 errors, including 2 new errors, in 1 files (0 files OK).
fixjsstyleコマンドで、JavaScriptコードをスタイルに合わせて自動的に整形することもできます。
Closure Linterのインストール方法
Closure Linterのインストール方法は、「How to Use Closure Linter」のページで、Linux、Mac OS X、Windows用が紹介されています(ただしWindowsは実験的リリースとのこと)。
基本的にはそれぞれの環境でPythonを使えるようにしたあと、Easy Installコマンドでインストールする、という手順になっています。
使い方は、コマンドラインからコマンド名$gjslintのうしろにファイル名。
$ gjslint path/to/my/file.js
ブログWeb scratchのエントリ「Web scratch」では、実際にWindowsにインストールして使う手順が紹介されています。どうやらWindowsではPythonのソースコードにTypoがあり、それを修正する必要があったようです。Windowsで試そうという方は参考にしてみてください。