グーグル、Google App Engineでのリレーショナルデータベースを来年第2四半期に延期
グーグルは、企業向けクラウドプラットフォームとして今年の秋に登場予定だった「App Engine For Business」の主要な機能を、来年第1四半期、もしくは第2四半期に延期することを明らかにしました。
App Engine For Businessは実質的に来年後半から
App Engine For Businessは、5月に行われたイベント「Google I/O」で発表された新サービス。グーグルのクラウドが企業に受け入れられるために求められている、以下の機能やサービスを追加するものです。
- セキュリティポリシーなどを管理するコンソール
- プロフェッショナルサポート
- 企業向けSLA
- SSLサポート
- SQLデータベースのサポート
- 「分かりやすい価格」の提供
App Engine for Businessは今年の秋に登場予定とされ、進捗状況が「App Engine For Business Roadmap」で報告されていました。しかしここ数日以内に更新されたと思われる最新の情報によると、これらが提供されるのは来年第1四半期、もしくは第2四半期となっています(ちなみに、この変更についてグーグルの関連ブログなどでの報告は一切ないようです)。
具体的には、以下の見通しになっています。
- Enterprise Administration Console:Ready, waiting on billing
- Support:Available in Q1 2011
- SLA:Available in Q1 2011
- Billing:Available in Q2 2011
- Hosted SQL:Available in Q2 2011
- Custom Domain SSL:Limited Release by EOY 2010
特に、期待されていたリレーショナルデータベース、具体的にはMySQLの提供が来年になってしまったのは残念です。
グーグルは企業向けのクラウドサービスとして以前からGoogle Appsに力を入れています。少なくとも来年後半までは、企業向けサービスとしてGoogle Appsに注力する状況が続くことになるのでしょう。