Firebug、新たなデバッガへ「変態する」(虫だけに)と宣言
Firebugはクロスブラウザのデバッガへ「変態する」と、Firebug開発者ブログのエントリ「Firebug Metamorphosis」で今後の開発方針が明らかになりました。
なぜこのような方向性が打ち出されたのか? その理由としてあげられたのは、Firefox 4から新たに内蔵される予定のデバッガ機能です。Firefox 4からはFirebugがなくともJavaScriptのデバッグなどが可能になるとのこと。
They all have more design and development resources than Firebug and they all have a built-in advantage
彼らは私たちFirebugチームよりも多くのデザインと開発のためのリソースがあるし、なによりもブラウザ内蔵というアドバンテージがある
そこで彼らはFirefox内蔵のデバッガと正面から戦うのを避け、新たな作戦にでると表明したのです。
クロスブラウザのツールへ向かうFirebug
次期バージョンFirebug 1.7について、ブログで挙げられている新しい方向性は以下のようなっています。
クロスブラウザツールへ向かう
- Firebugのコードをフロントエンドとバックエンドに分ける
- Firebug-for-Firefoxコードをベースに、Firebug Liteとフロントエンドをマージする
- モバイルも含むすべてのブラウザで、Firebugのフル機能をサポートすべく開発を進める
まったく新しいツールへの注力
- ブレークポイントによるデバッグに変わる新しいアプローチのJavaScriptデバッグ
- 新しいCSSデバッガの開発
コミュニティへのリーチ
- Firebugコアとエクステンションをより緊密に作るために、オープンソースから、コラボレーティブソースへ
- Firebugのユーザーに寄付を依頼する
モバイルも含んだクロスブラウザツールに向かう、という点は非常に興味深いですね。Webサイトのデザイナー、デベロッパーたちにFirebugの愛用者は多いはず。新たなバージョンの登場は注目されることでしょう。
さらなる詳細は今後数週間以内にFirebug Development Blogにポストされる予定だそうです。
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