さくらインターネットもクラウド参入を表明。Amazon EC2に対抗
レンタルサーバ大手のさくらインターネットが、先週13日に行った2010年3月期決算説明会の資料の中で、1年以内(2011年3月期中)にクラウドサービスを投入することを明らかにしました。ブログ「P2P today ダブルスラッシュ」の記事で報じられていました。
Amazon EC2に対抗できるサービス
資料によると、さくらインターネットの2010年3月期の決算は増収増益。東京に4カ所、大阪に2カ所のデータセンターを設置し、サーバラック総数は2220ラックとのこと(稼働サーバ台数は資料にはありませんでした)。
さくらインターネットのクラウドはどのようなものになるのか。同社の田中邦裕社長は今年1月のCNET Japanのインタビューで「Amazon EC2に対抗できる日本で初めてのサービスになる」と語っています。
クラウドサービスはぜひやりたいです。ただ、なんちゃってクラウドみたいなものはやりたくないんです。だったら、安い専用サーバを突き詰める方がよいと思っているので。
イメージしているのは、ネットワークとCPUノード、ストレージが仮想化できて、そのネットワーク内にデータベースだけのインスタンスを貸しだすという感じです。
そういうサービスを今年から来年にかけて出していけたらいいと思っています。それができれば、おそらくAmazon EC2に対抗できる日本で初めてのサービスになると思っています。
記事「“本物”のクラウドサービス展開を視野に低コスト構造を堅持--さくらインターネット田中社長 VS.ネット事業者:コラム - page3 - CNET Japan」から引用
ライバルとされるAmazonクラウドも東京データセンターを開設すべく準備を進めているようですから、今年後半には両社による国内でのクラウドサービスが相次いで投入されることになりそうです。