誰にでも心当たりのありそうな、アジャイルが失敗する理由7+11
コンサルタントであるMartin Proulx氏のブログ「Analytical-Mind」に、「 Seven wrong reasons to adopt Agile」(アジャイルを導入する7つの間違った理由)」というエントリがポストされています。読んでみると、なんだかドキっとするようなことが書いてあります。
次の7つの理由、心当たりのある人も少なくないのでは?
We recently attended a conference and Agile is becoming more popular. If others are doing it, so should we.
最近カンファレンスに参加したところ、アジャイルが人気らしい。他でやっているのなら、うちでもやるべきではないかBecause Gartner and Forrester say so.
ガートナーやフォレスターがそう言ってるからBecause employees asked us to do so.
従業員がそうしたいと言っているからSome of our people are available to experiment with a new approach.
新しいやり方を試せる余裕がある数人のスタッフがいるからOur competitor is gaining market share and they are using Agile. We need to use the same approach if we want to be able to compete.
競合がアジャイルを使うことでマーケットシェアを上げた。競合であり続けたいのなら、私たちも同じやり方をすることが必要だWe produce too much documentation.
私たちはドキュメントを作りすぎているBecause our boss told us to do so.
上司がそうしろと言っているから
そうではなく、Martin Proulx氏がコンサルティングする中でもっともだと思われる理由は次のようなものだそうです。
- 生産性を向上させたい
- 市場参入のタイミングをもっと早くしたい
- 従業員の士気を高めるようなやり方を採用したい
- コストの削減のため
アジャイルで失敗する11の方法
StickyMinds.comには、「11 Ways Agile Adoptions Fail」(アジャイルで失敗する11の方法)という記事がポストされています。
これも、残念ながら現実の開発現場でしばしば起きていることではないでしょうか。
Ineffective use of the retrospective
ふりかえりが効果的に行われていないInability to get everyone in the planning meetings
プランニング会議に全員が参加していないFailure to pay attention to the infrastructure required
アジャイルの基本とされるものに注意が払われていないBad ScrumMasters
不出来なスクラムマスターProduct Owner is Consistently Unavailable or There are Too Many Owners Who Disagree
プロダクトオーナーが一貫していない、あるいは同意しないオーナーが多数いるReverting to Form
形式にこだわるObtaining Only "Checkbook Commitments" from Executive Management
上級管理職が「チェックリストによる約束」しかしない(=中身について関心がない)Teams Lacking Authority and Decision-Making Ability
チームに権限や意志決定権がないNot Having an Onsite Evangelist for Remote Locations
離れた場所での運営に対してオンサイトでの指導がないA Culture that Does Not Support Learning
学ぶことをサポートするというカルチャーがないDenial is Embraced Instead of the Brutal Truth
冷酷な真実の代わりに拒否が受け入れられる(=そんな訳はない、そうであってはならないと、現実を受け入れずにプロジェクトが進む)
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