誰にでも心当たりのありそうな、アジャイルが失敗する理由7+11

2010年5月10日

コンサルタントであるMartin Proulx氏のブログ「Analytical-Mind」に、「 Seven wrong reasons to adopt Agile」(アジャイルを導入する7つの間違った理由)」というエントリがポストされています。読んでみると、なんだかドキっとするようなことが書いてあります。

Seven wrong reasons to adopt Agile | Analytical-Mind

次の7つの理由、心当たりのある人も少なくないのでは?

  1. We recently attended a conference and Agile is becoming more popular. If others are doing it, so should we.
    最近カンファレンスに参加したところ、アジャイルが人気らしい。他でやっているのなら、うちでもやるべきではないか

  2. Because Gartner and Forrester say so.
    ガートナーやフォレスターがそう言ってるから

  3. Because employees asked us to do so.
    従業員がそうしたいと言っているから

  4. Some of our people are available to experiment with a new approach.
    新しいやり方を試せる余裕がある数人のスタッフがいるから

  5. Our competitor is gaining market share and they are using Agile. We need to use the same approach if we want to be able to compete.
    競合がアジャイルを使うことでマーケットシェアを上げた。競合であり続けたいのなら、私たちも同じやり方をすることが必要だ

  6. We produce too much documentation.
    私たちはドキュメントを作りすぎている

  7. Because our boss told us to do so.
    上司がそうしろと言っているから

そうではなく、Martin Proulx氏がコンサルティングする中でもっともだと思われる理由は次のようなものだそうです。

  • 生産性を向上させたい
  • 市場参入のタイミングをもっと早くしたい
  • 従業員の士気を高めるようなやり方を採用したい
  • コストの削減のため

アジャイルで失敗する11の方法

Column info : 11 Ways Agile Adoptions Fail

StickyMinds.comには、「11 Ways Agile Adoptions Fail」(アジャイルで失敗する11の方法)という記事がポストされています。

これも、残念ながら現実の開発現場でしばしば起きていることではないでしょうか。

  1. Ineffective use of the retrospective
    ふりかえりが効果的に行われていない

  2. Inability to get everyone in the planning meetings
    プランニング会議に全員が参加していない

  3. Failure to pay attention to the infrastructure required
    アジャイルの基本とされるものに注意が払われていない

  4. Bad ScrumMasters
    不出来なスクラムマスター

  5. Product Owner is Consistently Unavailable or There are Too Many Owners Who Disagree
    プロダクトオーナーが一貫していない、あるいは同意しないオーナーが多数いる

  6. Reverting to Form
    形式にこだわる

  7. Obtaining Only "Checkbook Commitments" from Executive Management
    上級管理職が「チェックリストによる約束」しかしない(=中身について関心がない)

  8. Teams Lacking Authority and Decision-Making Ability
    チームに権限や意志決定権がない

  9. Not Having an Onsite Evangelist for Remote Locations
    離れた場所での運営に対してオンサイトでの指導がない

  10. A Culture that Does Not Support Learning
    学ぶことをサポートするというカルチャーがない

  11. Denial is Embraced Instead of the Brutal Truth
    冷酷な真実の代わりに拒否が受け入れられる(=そんな訳はない、そうであってはならないと、現実を受け入れずにプロジェクトが進む)

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