3月の人気記事とページビュー報告。グーグルのペナルティからドメイン移転で抜け出せたのか?
毎月恒例の運用報告です。先月3月のPublickey、Google Analyticsで計測したページビューとユーザー数は、ページビューが16万8115、ユーザー数が11万4411でした。
2月のページビューが11万5280でしたので、3月は大幅にページビューを伸ばすことができました。
ページビューが伸びた要因は2つあります。1つは人気記事が続いたこと。例えば、NoSQL系のトピックを扱った記事は非常に反響がありました。
情報処理学会の講演では、並列処理の難しさについてあらためて考えさせられる、とても大事な内容をお届けすることができたと思います。
また、プログラマの方々が注目してくれた記事もありました。
- 超簡単プログラミング「MS Small Basic」が正式版で無料公開、サンデープログラミングにどうですか?
- Scala言語を学ぶやさしいツール「Kojo」が無償公開
- JavaScriptが遅い4つの原因とは?
- Google App Engineに最適化したJavaフレームワーク「Slim3」登場。作者のひがやすをさんにインタビュー
これらの記事がほぼ数日おきにはてなブックマークのホットエントリー入りすることが続き、これが3月のページビューが好調だった最大の要因でした。
そしてもう1つの要因は、ドメイン移転です。ドメインを移転したことによってグーグルのペナルティが外れつつあるようで、検索からのトラフィックが増えてきました。
ただし今月はドメイン移転のせいで正確な記事ランキングを出せなかったので、人気記事ランキングはお休みです。
ドメイン移転しました
昨年12月に原因不明のグーグルによるペナルティが発覚し(ペナルティ自体はそれ以前から続いていたようですが)、それ以来いろいろと対策を打ってきました。
3カ月に渡って、HTMLを変更し、JavaScriptの利用を減らし、Webサイトのリンク構造を変更し、そのたびにグーグルに申請をしてきましたが、まったく改善が見られませんでした。
そこで最後の手段として、3月16日にドメインを「www.publickey.jp」から「www.publickey1.jp」へと変更しました。変更作業そのものは、あらかじめ手順をしっかりと考えて用意して望んだため、2時間程度でスムーズに移転が完了。トラブルも発生しませんでした。
それから2週間少々が経過して、検索エンジンでの順位が上昇していることを確認しました(20個以上のキーワードでときどきチェックしています)。と同時にグーグルからのトラフィックも増えてきています。無事にペナルティから脱出しつつあるようです。
ドメイン移転にあたり、HTMLやWebサイトのリンク構造は変更していませんので、結局のところペナルティの原因は分かりません。ドメイン移転だけでペナルティが外れるとすれば、Webサイトから原因となる要素はなくなっていたのに何らかの理由でペナルティは続いていたと推察されます。グーグルのペナルティから抜け出せないバグでもあって、それにはまっていたんでしょうかね。
ところで、ドメイン名を「publickey1.jp」にした理由ですが、実はこのドメイン移転でもペナルティが外れなかった場合に備えて、次はHTMLやWebサイトの構成を変更して「publickey2.jp」で再度チャレンジ、それでもだめならまっさらなサイトとして「publickey3.jp」でやり直す、という感じで二重にも三重にも念のためこの先のプランを考えていたためです。
ドメインは「publickey1.jp」に移転しましたが、対外的なURLは引き続き覚えやすさを優先して「www.publickey.jp」を使い続けようと思っています。このURLから自動的に「publickey1.jp」へリダイレクトされるようになっています。
まだ移転して1カ月もたってないので油断できませんが、よい方向に向かっていることは確実です。これからも頑張って記事を公開していきますので、どうかご愛読ください。
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