2月の人気記事ランキングとページビュー報告、そしてドメイン移転の予告です
Google Analyticsで計測したPublickeyの2月のページビューとユーザー数は、ページビューが11万5280、ユーザー数が4万949でした。日数がいつもより数日短い2月としては悪くない数字ですが、何カ月もページビューが横這いなのは、やはりグーグルの(原因不明の)ペナルティによるものだと考えています。
2月中にも何回かサイトの構成やHTMLを修正してグーグルに申請してはいたのですが、残念ながら解決には至っていません。今後のペナルティ対処については、以下のランキングの報告に続いて説明します。
2月の人気記事ランキング
さて、2月の人気記事ランキングを紹介しましょう。
1位:Flashがオープンソース化できず、FirefoxがYouTubeのHTML5動画を再生できない理由。H.264
4位:Twitterのクジラ解剖学、あるいは彼らがいかにサーバの処理能力を向上させたか
6位:グーグルの最新のデータセンターは非常識なほど進化している
7位:JavaScriptをGPUで高速化する試み、モジラがJetpackで検討中
8位:仮想化エバンジェリスト「タカハシ」氏のショートビデオが面白い
9位:アップルが建設中の巨大データセンターを空から撮影した動画
10位:オライリーの「Hadoop」本発刊、 翻訳者に裏話を聞きました
1位、2位、3位と、HTML5とFlashにまつわる記事が続きました。H.264の動画コーデックの話題は以前読者の方から記事にしてほしいとリクエストをいただいていたものです。うまく話題をまとめることができました。
この記事にあるように、標準と知的所有権の関係は非常に難しい関係にあります。標準によって技術革新が促進される面がある一方で、知的所有権があるからこそ企業が技術に投資するという面もあり、いかに両者が健全なパワーバランスを保ち続けられるかは今後もいろんな場面で話題になることでしょう。
4位の記事「Twitterのクジラ解剖学、あるいは彼らがいかにサーバの処理能力を向上させたかは、大規模サイトTwitterの内部でどのようにパフォーマンスの改善のための努力が行われているかを紹介した記事。
8位の記事「仮想化エバンジェリスト「タカハシ」氏のショートビデオが面白い」に登場したタカハシ氏にはインタビューを予定していますので、その記事もぜひ期待してお待ちください。
Googleからのペナルティに対処するため、ドメイン移転します
先月の運営報告「1月の人気記事ランキングとページビュー報告」にて、下記のような対応をしたことを報告しました。
これによりPublickeyのHTMLやリンク構造、そして機能も一般的なブログでよくあるようなものになったと思います。これでGoogleに再審査を申請したので、しばらく様子を見てみるつもりです。
しかし残念ながらペナルティの状態は改善されませんでした。
実はそれと並行して1つの実験をしていました。それは、いくつかの記事を別ドメインにリダイレクトすることでした。以下の2本の記事は、publickey1.jpという別ドメインに置き、元記事から301リダイレクトでトラフィックを転送しました。
どちらもHTMLにはほとんど変更せず、リンク構造もほとんど元サイトとつながったままです。ところがそれまで「FBI データセンター」や「ホワイトカラー プログラマー」で検索しても100位以下にしか表れなかった両方の記事とも、ドメインを移動して1週間ほど後には上位5位以内に登場するようになりました。
これ以外にも複数の記事で実は試した結果、リンク構造、HTMLなどほぼそのままでドメインのみ移動することでペナルティから外れる現象を確認しています。
というわけでグーグルペナルティに対処する手段としてちかぢか、Publickeyのドメインを移転しようと考えています。とはいえ、すべて301リダイレクトで処理しますのでいままでと同じURLでもアクセスできますし、RSSリーダーなどもリダイレクトに対応していればそのまま自動的に移動してくれるはずです。
繰り返しますが読者の方にはできるだけ何も気にすることのないように移転作業を進めるつもりです。
実はこれでもまだペナルティが継続する場合には、さらに別ドメインで新規に立ち上げ直しをすることも選択肢に入れていますが、そこまで行かずにグーグルペナルティに対処できたらなあと考えています。
また進捗があれば報告します。今後ともPublickeyのご愛読のほど、よろしくおねがいします。