ガートナー「ハイプサイクル2010」を発表。3Dテレビ、クラウド、アクティビティストリームがいまピーク
米調査会社のガートナーが「Hype Cycle for Emerging Technologies, 2010」を発表しました。
ハイプサイクルとは、新しく登場したテクノロジーは大きな期待と注目を集めた後、いったん盛り上がりが冷めて、その後普及期に入ると再び注目されるようになるという、同社が発見したハイプ曲線に沿って、現在注目されているテクノロジーを並べたものです(参考:ハイプサイクル - @IT情報マネジメント用語事典)。
今回発表されたハイプサイクルには、企業向けだけでなくコンシューマ向けのテクノロジーも含まれています。
2010年版の「過度な期待」のピークにあるのは、ワイヤレス給電、3Dテレビ、Facebookが採用している、知人が何をしているかを時系列に並べたアクティビティストリーム、クラウドコンピューティングなど。
ピークを過ぎ「幻滅期」に向かって落ちているのが、Twitterのようなマイクロブロギング、電子書籍リーダー、高精細な電子会議のテレプレゼンス。
そしていままさに幻滅期のどん底にあるのが、セカンドライフのようなPublic Virtual World、そしてCGM(コンシューマジェネレーテッドメディア)。
右側に途切れていますが、モバイルアプリケーションストアやバイオメトリクス認証などは、幻滅期を無事に乗り切って、啓蒙活動期へさしかかっています。
では、これからピークへ向かうテクノロジーにはどんなものがあるのか、左側のテクノロジーの黎明期に目を向けてみましょう。すると、ビデオサーチ、3Dプリンティング、会話翻訳、インターネットTV、プライベートクラウド、拡張現実感(オーグメントリアリティ)などが並んでいます。
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