12月の人気記事ランキングとページビュー報告。Googleからのペナルティその後
先月12月のPubilckey運営報告です。
Google Analyticsで計測したページビューとユーザー数は、ページビューが11万34、ユーザー数が4万909でした。年末でほぼ最後の一週間は休日状態だったにもかかわらず10万ページビューは維持できたので、思ったほど落ち込まなかったな、と。しかしまだまだページビューは増やしていかなければなりません。
12月の人気記事ランキング
さて、12月の人気記事ランキングを紹介しましょう。
1位: 「有能な人がコードを書くべき」「意志決定はできるだけ先延ばし」「契約を変えるのは難しい」アジャイルの専門家の答え
2位: 困りました、Googleからペナルティを受けているかもしれません
3位: Yahoo! JAPANがクラウド構想を発表。オープンなプラットフォームとして開放へ
4位: グーグルが新しい検索結果UIをテスト中、画面が3列に
5位: グーグルの最新のデータセンターは非常識なほど進化している
6位: インテル、データセンターを1チップで模倣した「シングルチップ・クラウドコンピュータ」の開発に成功
7位: グーグル、量子コンピュータのデモンストレーションを行う
8位: JavaScript 2.0が策定完了、10年ぶりのバージョンアップ
9位: Last.fmがサーバにSSDを導入、分散ファイルシステムもSSD対応にしてスケール向上に成功!
10位: Windows時代の幕引きをねらう、Silverlight 4とAIR 2とChrome OS
1位の記事は、アジャイルソフトウェア開発をテーマにしたイベント「Agile Conference tokyo 2009」のレポート記事。会場からの質問に専門家が答えるというセッションの内容をまとめたものです。質問も回答もまさにライブな感じの内容で、自分で書いていても非常に楽しめた記事でした。
6位、7位にはチップ関連の話題がランクインしています。僕自身はあまりハードウェアに詳しくないのであまりチップ関連の話題を積極的に取り上げることはないのですが、6位に入った「シングルチップ・クラウドコンピュータ」は、予想されていたこととはいえ、もう作ったのか、という感じ。7位の量子コンピュータに至っては、現時点でどこまで進化しているのか心配になるほどです。
いまは非力なコンピュータを大量に組み合わせて並列処理を行うというクラウドコンピューティングの台頭が始まろうとしていますが、チップの革新を見ていると、また集中処理への揺り戻しがいずれくるのかもしれないなあと想像力を刺激されます。
10位の記事「 Windows時代の幕引きをねらう、Silverlight 4とAIR 2とChrome OS」は、僕なりにいまのクライアントプラットフォームの進化の方向をまとめたものです。
以前から僕はPCとモバイルはいずれソフトウェア環境がシームレスにつながっていくだろうなあとボンヤリと思っていたのですが、最近登場したいくつかのトレンドをつなぎあわせていくと、この記事で書いたようにそれを裏付けてくれるようなストーリーを作ることができるようになってきました。
Googleからのペナルティ、その後
2位に登場した記事「困りました、Googleからペナルティを受けているかもしれません」を書いた後には、たくさんの方からアドバイスや励ましの連絡をいただきました。大変感謝しています。ありがとうございます。
その後、Webマスターが集まる会議室などでも相談をし、多くの方からアドバイスをいただいたものも参照した結果、HTMLの書き方に問題はなさそうだが、Webサイトの構造に問題があるかもしれない、と自分なりに考えるようになりました。
以前のPublickeyのサイトの構造をざっくり表現すると、すべてのインデックスページが記事順送りの構造になっていました。トップページを例にすると、トップには20の新着記事が並ぶようになっています。そこに新着記事が1つ増えると、20番目にあった記事は次ページに送られます。Publickeyでは1日に1本から2本の記事を追加していますので、おおむね2週間程度ですべてのインデックスページの内容が全部入れ替わります。
これが、たまに訪問してくるクローラーから見ると、来るたびにインデックスページの内容が全部変わっており、その結果毎回サイトのリンク構造が変化しているように見えます。すると、末端のコンテンツページへたどりつく経路が毎回変わっていることになり、それが影響して末端のコンテンツページのランクが下がっているのではないか? と考えたわけです。
解決策として、月別バックナンバーのページを作り、それまでの順送りのインデックス構造を廃止しました(トップページのいちばん下、「バックナンバー」欄です)。月別のページのリンク構造は不変ですから、クローラーはいつ来ても同じリンク構造を経由して末端のコンテンツページへたどれます。
年末の時間を利用して試行錯誤の末にこの構造にサイトを変更し、いまは様子を見ているところです。解決するにしても改善してから1カ月はかかるだろうというアドバイスもいただいていますし、じっくり取り組むつもりです。
さて、2010年もPublickeyは頑張って役立つ記事を掲載していきたいと思っています。今年もどうぞよろしくおねがいします。