YouTubeが「IE6のサポートはまもなく終了します」、IE6を捨てられる日がついに来るか?
Internet Explorer 6でYouTubeのWebサイトを開くと、表題のようなメッセージがでるようになりました。日本語版でも表示されます。TechCrunch英語版とスラッシュドット・ジャパンがすでに報じています。
Internet Explorer 6はHTMLの解釈がほかのWebブラウザと異なる点が多く、WebデザイナーたちはInternet Explorer 6を含めたクロスブラウザ対応にいつも苦労させられています。Internet Explorer 6を考慮せずにWebページを作成できたらどんなに楽かと、多くのWebデザイナーは思っているはずです。僕もPublickeyをデザイン中に何度もそう思いました。
このYouTubeの決断は、よりモダンなWebブラウザを普及させたいと考えるグーグルの意志の表れであることは間違いありません。
そして、この試みに対して多くのWebデザイナーが成功を祈っていることでしょう。いままでInternet Explorer 6をサポートするために費やされていた手間が必要なくなり、その分をより新しく生産的なことに使えるようになれば、Webの進化はさらに促進されるでしょう。
このブログPublickeyでのWebブラウザのシェアはFirefox 3.0がトップで26%、続いてFirefox 3.5で22%、そして3位がInternet Explorer 7で12%。第四位にInternet Explorer 6が入っており11%です。
Publickeyでは、Internet Explorer 6でもレイアウトが崩れず完全に見えるようにレイアウト変更時には必ずInternet Exploere 6での動作確認をしています。しかしシェアが5%以下になれば、そうした優先的な対応をやめて、レイアウトは崩れても内容は読める程度のサポートに切り替えてもいいと考えています。今後このシェアがどう変化するのか、注目していましょう。
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