マイクロソフトがWindows Azureの最新ホワイトペーパーを日本語で公開
マイクロソフトは、今月16日には東京ミッドタウンでデザイナー向けのイベントReMIX Tokyo 09を、来月26日からは横浜パシフィコでTech・Ed Japan 2009を開催する予定です。この2カ月で、SilverlightやWindows Azure、そしてWindows 7といった同社の最新技術についてのアップデートがこの2カ月で集中的に行われることになりそうです。
その前準備かどうかは分かりませんが、Windows Azureの最新ホワイトペーパーの日本語版が公開されたと、同社エバンジェリスト関田文雄氏のブログ「Fumio Sekita's Blog」のエントリ「ホワイトペーパー追加 ~ せっかくですので読んで下さい」で紹介されています。
日本語のホワイトペーパーが追加されたのは、msdnのAzure Services PlatformデベロッパーセンターのWindows Azureのページの、以下の4本です。
- Windows Azureの概要(PDF)
- Windows Azure テーブル - テーブル ストレージのプログラミング(PDF)
- Windows Azure ブロブ - ブロブ ストレージのプログラミング(PDF)
- Windows Azure キュー - キュー ストレージのプログラミング(PDF)
例えば、Windows Azureの概要からポイントを抜き出してみましょう。
「ストレージ サービス」の項目から抜粋
ブロブ、テーブル、キューのいずれのデータ保存方法であれ、Windows Azure ストレージに格納されるすべての情報は、複製が 3 回以上行われます。これにより、1 つのコピーを紛失することが致命的ではなくなり、データの保全性が確保されます。また、複製が置かれるノードではなく、常にプライマのノードからデータを読み出す一連のシステムにより一貫性が強化されるため、アプリケーションが書き込んだばかりのデータをすぐに読み込んでも、書き込んだとおりのものを必ず取得できます。
ストレージの冗長性が3回以上の複製によって実現されていることが分かります。
「ファブリック」の項目から抜粋
図に示したように、Windows Azure ファブリックは (大規模な) コンピューター群で構成されており、そのすべてが "ファブリック コントローラー" と呼ばれるソフトウェアによって管理されています。ファブリック コントローラーは、5 ~ 7 つのコンピューター グループに複製され、コンピューター、スイッチ、ロード バランサーなど、ファブリック内のすべてのリソースを管理します。
Windows Azureの基本構造であるファブリックの概要が分かりますね。