プレゼンしながらTwitterのつぶやきをリアルタイムでPowerPointに表示できる部品、SAPから

2009年10月13日

最近ではセミナーや講演の参加者が、その内容や感想をTwitterでつぶやくことも増えてきました。そんなつぶやきを、そのままプレゼンに反映してしまえる部品が公開されています。

この部品を使うと、TwitterのつぶやきをPowerPointの画面上でリアルタイムに表示することができます。会場の反応をそのままプレゼンにフィードバックできるわけです。

fig Twitterのつぶやきが、そのままプレゼン画面に表れる。ここでは#OOW09jタグを検索してみた(プレゼンタイトル部以外が、1つの大きな部品になっている)。

画面の下に、ティッカーのような流れる表示でつぶやきを表示することもできます。

fig Twitterのつぶやきが、ティッカー表示のように流れていく

つぶやきを使って、その場でアンケートをとって自動的に集計することもできるようです。

fig Twitterを使ってリアルタイムアンケート

また、マイクの音を拾って、音の大きさをグラフ表示することもできます。会場の拍手の大きさで何かを決める、といったときに使えそうですね(上記のアンケートと下記の音のグラフはSAPのWebページから引用)。

fig マイクが捉えた拍手の音の大きさで結果を決めることに使える
Instructions | SAP Web 2.0

この部品は「Instructions | SAP Web 2.0」のページからダウンロードできます。

ダウンロードして展開するとPowerPointのシートが現れます。実はこの部品はFlashでできており、PowerPointの中にはFlashを呼び出すVBスクリプトが記述されているだけのようです。ですので、WebブラウザのプラグインなどでFlash Playerがインストールされている環境では特に何かを新しくインストールする必要はなく、そのまま動作するようです。

PowerPointの編集モードの状態では、部品の部分に×記号が表示されていますが、全画面のプレゼンテーションモードに切り替えるとFlashがロードされ実行を開始します。部品に好きなキーワードを入力すると、そのキーワードの検索結果にあたるつぶやきが表示されるようになります。詳しくは、ダウンロードしたPowerPointの内容を参照してみてください。

さて、ダウンロードぺージの名称からも分かるように、このツールを開発しているのは、ビジネスアプリケーション大手のSAP。彼らはWeb 2.0のテクノロジーとビジネスアプリケーションとの連係を研究する中で、こうしたツールの開発も行っているとのことです。

以前の記事「Google WaveとSAPとの連係で見えてくる、業務アプリケーションのフロントエンドとしてのGoogle Wave」や、「Google Wave専用のビジネスプロセスツールをSAPが開発中、コード名「Gravity」」などでGoogle Waveへの同社の取り組みも紹介しましたが、業務アプリケーションの新しいトレンドとは、こうした顧客との新しい接点にあると彼らは考えているのかもしれません。

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Junichi Niino(jniino)
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