いいとこどりのTwitterクライアント登場! seesmic Desktopショートレビュー
今週はTwitterクライアントのTweetDeckとtwhirlのレビュー記事を続けて公開しました。
- TweetDeck v0.25b -- Twitterの発言を分類して複数列で表示してくれるTwitter専用クライアント [Review]
- twhirl 0.9.2 -- インスタントメッセンジャーのようなTwitterクライアント [Review]
Twitterクライアントを利用すると、いちいちTwitterのWebページを手で更新する必要がなくなり、リプライやダイレクトメッセージも簡単になったりとTwitterが便利に使えるようになります。
TweetDeckとtwhirlをレビュー対象として選んだのは、TechCrunchの記事「Twitterクライアント、トップ21(TwitStatによる)」で人気のクライアントの1位と2位だったからです。
さて、今回レビューするのは、seesmic Desktopです。これはtwhirlを基にした新しいTwitterクライアント。まだ開発中のためホームページからはダウンロードできませんが、メールで登録すると開発中のプレビューバージョンがダウンロードできるURLを知らせてくれます。
今回はこのプレビューバージョンを用いたレビューのため、PublickeyのReviewカテゴリで正式にレビューする記事としてではなく、ブログでショートレビューとして紹介することにします。
結論からいえば、このseesmic Desktopはとても出来がよく、TweetDeckのマルチカラム機能とtwhrilの使い良さを兼ね備えたすばらしいTwitterクライアントでした。
画像をドラッグ&ドロップでアップロード
seesmic DesktopもほかのTwitterクライアント同様、Adobe AIRで構築されています。そのため、Windows、Macintosh、LinuxなどAdobe AIRが対応しているプラットフォームであれば、seesmic Desktopも実行可能です。
seesmic Desktopを起動すると、Twitterのスクリーンネームとパスワードの入力が求められ、ログインすると下記のような画面が表示されます。
画面を見れば基本的な機能は把握できるでしょう。画面上部にはメッセージの入力エリアがあり、その下には短縮URLとTwitPicの機能があります。TwitPicへは画像をドラッグ&ドロップで渡すことができます。
左側にあるメニューの「HOME」「REPLIES」「PRIVATE」「SENT」はそれぞれ、自分のタイムライン表示、自分宛の発言表示、自分宛のダイレクトメッセージの表示、そして自分の発言表示の切り替えボタンです。
また、アイコンの上にマウスポインタをのせると、リプライ、ダイレクトメッセージ、リツイートなどが1クリックで行えるボタンが表れます。この機能はtwhirlそのままですね。
複数列でタイムラインを整理
seesmic Desktop最大の特徴は、TweetDeckのように複数の列でTwitterのタイムラインを整理できる点です。
具体的には、画面左にあるメニューから、「USERLISTS」のプラスボタンをクリックすると、新しい列を増やすことができます。この列に表示したいユーザーを、ユーザーのアイコンの上にマウスポインタをのせて表れる拡張メニューから追加していきます。
例えば、社内ユーザーの発言だけを表示する列、海外ニュースの発言だけを表示する列、などを自分で定義すると、それらの発言を見逃しにくくなります。列はいくつでも作れるようです。
列が増えても、いちばん左にあるすべての発言を表示するタイムラインは固定されたまま、追加されたタイムラインを横スクロールで見ていくことができます。特定の列に表示される情報を参照しつつも、現在のみんなのつぶやきも見逃さずに済みます。
サーチの結果もアップデート&複数アカウント対応
さらに、サーチの結果も新しい列として表示されます。サーチはTwitterの全発言から結果が表示されます。しかもサーチの結果も自動的にアップデートされますので、特定のキーワードに関する情報をTwitterでウォッチするのにも使えそうです。
また、複数のTwitterアカウントにも対応しています。画面上部にあるアカウントボタンで切り替えながらseesmic Desktopを操作できるようになっています。
複数列は今後のTwitterクライアントのトレンド
Twitterは使うほどフォローする人が増えてタイムラインがどんどん埋まっていき、ヘビーユーザーになるほど発言の流れが追えなくなっていいます。これを解決するためにTweetDeckが採用した、タイムラインを複数列で見せる方法は、今後のTwitterクライアントのトレンドになるでしょう。
seesmic Desktopは、Twitterクライアントとして後発の利点を活かし、twhirlゆずりのシンプル基本機能の上に、複数列でタイムラインを管理する機能を整理されたユーザーインターフェイスでまとめることに成功しています。
今回レビューに使用したのはプレビューバージョンですが、使用中動作が不安定になるようなことはなく、公開βもしくは正式バージョンが登場するのはそれほど時間がかからないと想像します。そうしたオープンなバージョンが登場し次第、あらためてseesmic Desktopのレビュー記事を公開する予定です。
以下の動画は、seesmic Desktopの開発元であるseesmicが公開している約3分で分かる紹介用の動画です。実際に動作している様子が見られます。