SSDに最適化したデータベース「RethinkDB」、ロックもログも使わずにトランザクション実現
SSDに最適化したデータベースエンジン「RethinkDB」の登場を、TechCrunchが報じています。
SSDに最適化したアーキテクチャで開発中のRethinkDBはトランザクションの基本となるACID性を備えているにもかかわらず、これまでのリレーショナルデータベースと比べて優れた機能を実現しようとしているようです。同社のWebサイトで解説している内容を基に、紹介していきましょう。
まず基本的な特長として、RethinkDBはMySQLのストレージエンジンと互換性を持つデータベースエンジンで、MySQLのストレージエンジンを入れ替えることで、アプリケーションには何の変更もせずに使い始められるとのこと。
ロックフリー
トランザクションを実現している一方で、ロックは発生しないとのこと。更新や削除をしようとしているデータに対しても安全に読み出しが可能。
オンラインで実行可能な管理機能
データベース利用中でも性能に影響を与えずに、バックアップ、スキーマの変更、ガベージコレクションなどを実行可能。MySQLとのレプリケーション機能も実装。
高度な障害復帰機能
内部では、あらゆる操作がSSD上のデータベースに対するデータの追加によって行われるため、データベースがすなわちログとなっている。電源障害などでデータの一貫性に問題が生じても、起動時に自動的にロールバックしてすぐに一貫性のある状態へと復帰できる。
1つ1つの新機能は、必ずしもまったく新しいわけではないのでしょうけれど、非常に高いランダムアクセス性能を持つSSDの特長を最大限に引き出すアーキテクチャを用いてデータベースを再構築する、という考え方は現実にとても有用なものになりそうで、製品の登場が楽しみです。