マイクロソフト、クラウド用SQLサービスの名称を「SQL Azure」に、Windows Azureの価格体系も今週発表へ

2009年7月13日

マイクロソフトは先週の7月9日木曜日に、それまで「SQL Services」と呼んでいた、同社のクラウドであるWindows Azureのデータベースサービスの名称を「Microsoft SQL Azure」にすると、ブログ「Data Platform Insider : Microsoft SQL Services is now Microsoft SQL Azure」で明らかにしました。

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Microsoft SQL Azureのブランド名の下では、今後いくつかのサービスが提供される予定です。現時点ではリレーショナルデータベースの機能を提供する「Microsoft SQL Azure Database」が明らかになっていますが、それ以外にも以下のサービスが予定されています。

Microsoft SQL Azure

  • Microsoft SQL Azure Database ~ リレーショナルデータベース
  • Microsoft SQL Azure Velocity ~ 分散メモリキャッシュ
  • Microsoft SQL Azure Huron ~ クラウドとオンプレミスのデータ同期
  • Microsoft SQL Azure BI ~ データの分析、レポート

ビジネスアプリケーションにはリレーショナルデータベースが不可欠ですが、いまのところクラウド上でリレーショナルデータベースをプラットフォームサービスとして提供するところはほとんどありません。Microsoft SQL Azureは、Windows Azureを競合他社のクラウドと差別化する大きな要素の1つです。「SQL Services」という平凡な名称から「SQL Azure」へと変更したのは、このサービスのブランド名をより際立たせたいという意図が働いたのかもしれません。

マイクロソフトは今週、米国ニューオリンズで「World Wide Partner Conference」を開催し、そこでWindows Azureの価格体系を発表する見通しです。今回の名称変更は、それに向けて最後のブランド名調整が行われたのでしょう。

ITproの記事「マイクロソフトは「Azure」の価格体系をどれだけ低くできるか - ZDNetニュース:ITpro」によると、マイクロソフトの発表はWindows Azureビジネスモデル、価格、サービスレベル保証、パートナー向け製品の詳細や、正式公開に向けたロードマップなどが含まれるとのことです。

マイクロソフトが発表するこれらWindows Azure関連の情報については、このブログでも分析していく予定です。

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